内容説明
文化八年閏二月晦日。琉球王家の流れを汲み、薩摩藩から捨て扶持を得て暮らす旭陽之助は、向島牛御前宮境内で、町娘に狼藉を働く三人を鮮やかに追っ払った。娘は、御府内の大店「湯浅屋」の末っ子・菊であった。このことが縁で湯浅屋の用心棒に就き、さらに南の定町廻り同心・中野弥十郎の知遇を得て、探索を補助することとなった。だが、お菊に絡んでいた男の一人が殺され、陽之助は思わぬ事件に巻き込まれてしまう…。琉球示現流の秘剣をもって大江戸の闇を斬り開く長編時代活劇。
著者等紹介
宮城賢秀[ミヤギケンシュウ]
昭和21年4月中華民国台湾省高雄市生まれ。神原中学校(沖縄県那覇市)卒業後、十余種の職に就き、現在、文筆業。日本文芸家クラブ理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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