内容説明
二階堂日美子の兄で南原病院院長の柏木陽一は、丹沢の温泉病院の院長から、亡霊騒ぎが起きて困っていると相談を受けた。秘書の水沢春花と共に温泉病院を訪れた柏木は、亡霊騒ぎの裏に院内の人間関係が絡む複雑な事情が隠されているのを知る。やがて血まみれで発見された院長夫人の姿が消えるなど、奇怪な事件が連続する。柏木と春花は手がかりを求めて院長夫人に縁のある尾道へと向かう。
著者等紹介
斎藤栄［サイトウサカエ］
１９３３年東京都生まれ。東大法学部卒業。６６年横浜市建設局在勤中、「殺人の棋譜」で第１２回江戸川乱歩賞を受賞。７２年作家専業に。本格ミステリー、旅情ミステリーの第一人者
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