内容説明
徳川幕府八代将軍となった吉宗は、以後の将軍を代々、自分の血統に継がせるべく、御三家乗っ取りを画策した。この密命を受けた木村佐左衛門―別名・鬼群一は、吉宗が紀州から連れて来た御庭番衆を使い、水戸家と尾張家の藩主・後嗣暗殺計画を実行に移す。これに対し、水戸は雑賀孫市が棟梁の忍群を、そして尾張家は隠密集団・土居下同心を使って反撃に出た。江戸の水面下で、三忍群の激突が繰り広げられる。長篇時代活劇。
著者等紹介
霧島那智[キリシマナチ]
霧島那智は、若桜木虔と瑞納美鳳の共同執名。若桜木虔(わかさきけん)1947年静岡県沼津市生まれ。東大大学院修了。ミステリーから架空戦記まで幅広い執筆活動を続けている。また、NHK文化センター小説講座の講師も務める。瑞納美鳳(みずのみほ)1969年東京都多摩市生まれ。湘北短大卒。「聖断!帝国空軍の進撃」でデビューし、『歴史と旅』に「昭和のクーデター史」を連載。幕末の剣豪群像を描いた「新選組秘剣伝」が好評
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