内容説明
若い女性の髪、脚、腕などが何者かによって切り取られる怪事件が街を襲う。いびつな夢だ。甘く歪んだ夢だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
20
第一の事件となる下半身消失という鎌鼬的切断殺人を皮切りに、両腕、髪の毛、頭部、と次々に新たな獲物の各部位を奪い去り、終いには全身をも‥といった謎の猟奇的犯行を繰り返す“ヤツ”の目的とは一体。。静かな田舎町を突如震撼させる古き良き米国伝統のＳＦパニックに俺ご自慢の叙情節を強めに表したのはいいが、その為に恐怖描写を損なわせる結果に‥ また だからと言って読後に得られる筈であった感動のようなものさえも出し切れぬままの消化不良気味な終わりに残念。‥ディーン・Ｒ・クーンツ『ファントム』(๑¯ω¯๑) ｲｲﾃﾞｽﾖ‥2016/12/13
Jimmy
1
新本格黎明期の重要作家の絶版本ですが、ホラーファンタジーとでも言うのか、とにかくミステリではなくて残念。SF仕立てでもミステリの要素があれば楽しめるのですが、ここまで完全な異世界モノは飛ばし読みでした。2020/05/14
Tetchy
1
頭に浮かんだのはクーンツの『ファントム』とB級ホラー映画『ブロブ』だ（あとは『千と千尋の神隠し』のカオナシか）。最初は小さなアメーバだったそれは人体の一部を搾取するだけだったが、次第に人体そのものを取り込んでいき、どんどんでかくなっていく。最終的には街を埋め尽くす光を放つ生命体にまで発達する。さてこういう大風呂敷を広げる話は大好きだが、読中気になるのはその収束方法。でもやっぱり肩透かしだったなぁ。一番心に残ったのは掃除おばさん谷岡福子夫妻の逃亡劇の話。2009/10/04
saifu
0
雰囲気があまりにも飛鳥部的であった。2014/05/10
