内容説明
財産・地位・権力を持つ男爵の村山は、自宅に拷問部屋を作り、女たちを責めては変質的欲望を満たしていた。「嗜虐趣味は貴族のものだ」といってはばからない村山は、銀座の宝石商の社長夫人・貴美子にパーティで出会い、息をのむ美貌、官能的な姿態にすっかり魅せられる。策を弄して貴美子と、彼女が贔屓にしている歌舞伎役者を拉致した村山は、二人に屈辱的な調教を施す。やがて貴美子も被虐の快美感に…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Miss.W.Shadow
2
エンターテイメントの完成形を見るような思いがする。団鬼六の文章を読むたびに、「適切」としかいいようのない商業作家としての巧さを感じる。どこかの著書でいわく、文学と思わず、思い入れのない文章を「仕事」として書くと馬鹿みたいに売れた、とのことだが、(細部曖昧、すみません)文学者、芸術家としての作家なら抱きがちである無駄な思い入れを潔く排しており、読者(そして嗜虐的性向者)に対するサービス精神が満点である。適切な(幻想としての)人物造形、適切な(いやらしい)比喩、バランスの良い見せ場(濡れ場)、スパイスとしての2010/04/21
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- 洋書
- FEUX DE JOIE




