出版社内容情報
HSP(過敏性症候群)と不安障害(不安症)。ともに、生きているだけで「不安」を抱え込む共通項がある。
お金の不安やコロナ不安のように、原因が明確でも、漠然とした不安に襲われるなど、こうした人たちの不
安は厄介である。本書は不安要素を50項目ほどに整理し、生きづらさを克服する対処法を指南する。
内容説明
“自分が罹ったらどうしよう…”“うちの会社、大丈夫?”“テレワークで家庭がぎくしゃくしだした”コロナ不安によってあぶりだされた不安の数々。不安を過剰に抱えやすいHSPや不安障害の人にとって、とても生きづらい時代が続いています。原因がはっきりしているのに漠然とした不安を抱えるなど、不安にはヤッカイな要素が多いものです。この本で不安の原因と対処法を学んで、少しでも不安から逃れてください。
目次
PROLOGUE 人が不安になるのはなぜ?
1 コロナ不安
2 お金の不安
3 誰もが抱える「人間関係」という不安
4 女性の不安
5 原因がわからない不安と対処法
6 ネット不安
7 不安と脳のメカニズム
8 それでも不安な人の不安を消す方法
著者等紹介
高田明和[タカダアキカズ]
浜松医科大学名誉教授。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
21
最近は芸能人も「私はHSP」と言う時代。ちょっとお前本当かよ、見えねぇなぁw と思うこともしばしば。相手に共感する、という部分でおおまかな感情を読みとるエンパスなんてのもいるが、テレパスみたいに思考まで読み出したら恐怖。もしも不機嫌な気持ちが相手に知られたら、嫌われるから作り笑いしなきゃ! や、知らずに相手の求めるやり取りなんかをストレス感じながらやってしまったり。幼児にDVしてやろうと思っただけでギャン泣きしたりと、「勘のいい」がHSPという言葉を得て色々知られてきた。直近の本なのでコロナ不安なども記す2020/12/31
スリカータ
18
5人に1人と言われるHSP。私もそのひとり。大きな音、音程の狂い、強風などに敏感で不快に感じ易いけど、多少緩い気質もあるせいで不安障害には当てはまらないようだ。著者の本は2冊目。ご本人がHSPの医師で知識量が豊富なので、具体的且つ取り組みやすい対処法が明記してあった。アドラー心理学の他人の課題として切り離すことが本書でも説いている。他人の言動や気持ちなど、推し量っても分からないことを自分の課題から切り離すのはHSPに限らず、大切なことだろう。2020/11/21
チャー
13
医師である著者が不安について解説した本。不安が生じる様々な要因やメカニズムを解説されており、理解を深め良好に付き合っていくためのヒントが記されている。特に過敏に不安を感じてしまうHSPについても触れており興味深い。周りが不安だらけのときはまず落ち着いて状況を俯瞰してみることが大切。頭の中が不安で満たされている状況を一歩脱し、落ち着いて整理することで少しでも軽減することができる。すべてを自分中心に考えるクセを手放すことも重要。少しでも相手に焦点を当てて状況を想像することで、反応がない状態への不安が和らぐ。2023/11/11
にゃにゃころ
8
これといって新しい情報はなかったので、やはり不安障害やHSPは、上手に付き合っていくしかないのかな。悩みがなくなったら、悩みがないことが悩みになりそう。最近は知られてきたけど、気合や心の持ちようで何とかなるものではなく、脳の問題だということがもっとわかってもらえるといいなと思う。2021/11/30
suu
7
図書館本。ADHDなどとともに最近よく聞く言葉、HSP。 不安になってどうしようもなくなることは今よりも学生時代の方がほぼ毎日だった。当時を思い出しつつ読み進めた。不安なことを書いて視覚化すること、相手が言っていることを反復して共感すること、あとは楽しいことをやる。基礎っぽく見えるけど、すごく大事。 こういう本が出てきて思うことは、本当みんな独りじゃないこと。今の自分の悩みは他の誰かも悩んでいるかもしれないということを知っていければ、本当の意味で助け合える世の中にちょっとでも変わるんじゃないかということ。2021/03/02
-
- 和書
- 白の聖典