廣済堂新書<br> 継投論―投手交代の極意

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廣済堂新書
継投論―投手交代の極意

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784331521281
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

野球で一番難しいとされる「継投=投手交代」をWBCでも投手采配を一任された権藤氏と先発選民思想の愚を説く二宮氏が徹底討論。

内容説明

野球で一番難しいと言われる「継投=投手交代」。だが、継投について本格的に論じた本はない。1998年に横浜ベイスターズを率い、独特の継投理論で日本一に輝き、WBCでも継投釆配を振るった日本一のピッチングコーチ・権藤博氏と完投重視の「先発選民思想」の愚を説く二宮清純氏が徹底討論。誰もが居場所を確保し、役割を分担し、「みんなで幸せになる」ことが求められる時代に生まれた日本初の継投論。

目次

第1章 「みんなを幸せにする」継投論―先発完投型社会は終わった(日本初の「継投論」;先発完投の野球が終わったのはいつ? ほか)
第2章 打たれる前に代える―ヒューマニズムの継投論(「打たれる前に代える」勇気;危険な「イニングまたぎ」 ほか)
第3章 「やられたらやり返す」継投論―継投の基本と難しさ(左対左のワンポイントリリーフは有効か?;左投手は左バッターが嫌い? ほか)
第4章 フォアボールを出す勇気を持て!―配球とサインの極意(コーチ経験の中から生まれた「べからず集」;監督・コーチの仕事は、教えることではない ほか)
第5章 継投の役割論―役割をどう決めていくのか(抑えの条件は決め球;抑えは2年目以降が難しい ほか)

著者等紹介

権藤博[ゴンドウヒロシ]
1938年生まれ。佐賀県出身。鳥栖高校から社会人野球を経て1961年、中日に入団。2年連続で最多勝投手。31歳で現役引退。73年より中日、近鉄、ダイエー、横浜でコーチを歴任後、98年に横浜ベイスターズの監督に就任。独自の継投策で勝ち抜き、1年目に38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いた。2012年には、73歳で中日投手コーチに再就任。17年のWBC侍ジャパン投手コーチ

二宮清純[ニノミヤセイジュン]
1960年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経て、フリーランスのスポーツジャーナリストとして独立。現在、株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかやん

17
「ピッチャーの痛みは分かる」の一言には重みがあって、だからこそ、権藤さんの継投の考え方には"ピッチャーの人権を守る"とでもいうような前提を感じる。本書を読んでいると敗戦処理でもない投手を交代させずに晒し投げさせるような行為は益々パワハラにしか思えなくなります。また、キャッチャーを女房役とはよく言いますが「投手出身の僕に言わせれば捕手(出身監督)は最悪」と言い切っておられるのは本当に夫婦の愚痴みたいで可笑しかったです。2020/10/06

おくりゆう

17
権藤さんの著書は2冊目。8、9回を重視した考えは岡田監督にも通じるものがありますし、近年の強いチームとも一致する発想。しかし、それ以上に画期的な中継ぎのローテーションは定着しなかったかな、という印象です。幸せになる継投、やられたらやり返せという権藤さんの哲学をダンディズムとヒューマニズムと称した二宮さんの評はいい得て妙です。楽しく、興味深い一冊でした。2017/12/11

katoyann

15
2017年のWBC日本代表ピッチングコーチであり、98年には監督として横浜ベイスターズを優勝に導いた権藤博とスポーツライターの対談。現代野球は8回から9回が勝負の境目になるので、リリーフ陣の強化が重要だとする。その理由は、昔と比べ、バッターのパワーが飛躍的に上がったからだという。つまり、先発完投型の投手を理想にしても、ピッチャーはどうしても100球位で球の勢いがなくなり、捕まり始める。だから抑え投手から逆算してリリーフを計算していくと勝ちやすくなるのだ、と。面白かったが、データについての考えが古い気も。2023/01/11

文章で飯を食う

15
日本初の継投論。継投こそ、現代のスタンダードで有り、ヒーローをたくさん産み、チームを一丸にする。打高投低の現代野球で先発完投を目指すのが間違い。いい投手から、抑え、中継ぎ、先発と決めていく。先発の代役はいるが、抑えの代役は、いない。必要が生み出した、ワークシェアだ。権藤さんの野球論は、合理的でロマンチックでヒュウマニズムなものだ。2018/01/05

a*u*a*i*n34

14
権藤さんは日経新聞でコラムを定期的に書いていて、それが日経で一二を争う面白さと思っています。対談なのであっさり読めてこれぞ権藤みたいなものもあまりありませんが、コラムを読んでいても伝わる選手を見る暖かな目線が随所に。2021/06/15

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