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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
楽駿@新潮部
31
川崎図書館本。聞き書きの先生、小田豊二先生の作成した1冊。聞き取り完了後、間もなく淡路さんは亡くなられたそうで、伝えたい事を、伝え終えて、重荷が取れたのかもしれない。壮絶な人生。彼女の生き方を読んで、自分の過去も振り返り、やはり、相手の為にと、尽くし過ぎてはいけないのかも。お互いにでないと、相手をダメにする場合も、自分をダメにする場合もある。頑張りすぎて、先に先にと手を尽くすと、相手の成長を妨げる。待つことは難しい。自分でやった方が易しい。待つことは、自分に余裕がないとできない。最近、やっと解った。2018/11/10
gtn
20
女優を引退し、夫錦之介に尽くした二十年が惜しいと思う。夫の命とプロダクションを守るために、身も財産も捧げたのに、自分のもとを去り、他の女性を籍に入れた元夫。そんな父に激怒し、自分に味方してくれた三男も居ない。四男も居ない。そして自らも逝ってしまった。しかし、女優として、また人としての生き様は残る。2020/02/29
ひとひら
4
淡路さんが、とても素敵な女性だったことがよくわかる。一生を振り返りながら自身の言葉で綴る対談形式の遺言書。『本当の人生』をねじ曲げられたくないという彼女の信念が強く潔い。2014/03/24
まさやん80
2
淡路恵子さんと言えば、ちょっと色っぽいお姉さんという印象の女優さん。中村錦之助との結婚や別離の事情は全く知らなかったが、実生活でもいい女だったんだな。 スターとの交遊録や映画、芝居の話も出てくるが、大部分は付き合った男(ビンボー、錦之助)の話。それにしても、全てを捧げてしまっては駄目じゃないですかと言いたくなるほど、恋愛体質なんだな。 自分の死を悟っていたかのように、このインタビューが最後の本となった。さすが女優。2021/12/01
久恒啓一
2
「体から心まで、とにかく自分のことは自分で管理していないと、女優はつとまらないわよね」若い頃から一貫して、「芸術家の行為はレジスタンスです」、「すべてに闘わないとだめ」といった姿勢を貫いた朝倉摂は、常に若々しいエネルギーに満ちた前衛の人であった。草分けとなった舞台美術という分野を創り上げた朝倉摂は、生涯現役で、生き物である劇場を喜ばせる仕事を天職としたのである。2019/12/14