雪国 89歳の郵便配達おばあちゃん―いっしょに笑っていっしょに泣いて

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784331516966
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

長野の里山にひとりで暮らす咲栄ばあちゃんは、12~3月の冬の間だけ「村の郵便屋さん」になる。坂も吹雪もなんのその。真っ白な雪道を歩いて歩いて、坂を上ってソリで滑って、手紙を届けて20年!里山の暮らし、家族の話、大切な思い出。咲栄ばあちゃんの涙と感謝の物語。

目次

第1章 雪の朝に手紙を届けて(はい、私が清水咲栄です;私はこの山の村でひとり暮らし ほか)
第2章 のどかできびしい、里山の暮らし(連休が明けて、山村に春が来る;こちらの菜の花は、野沢菜の花? ほか)
第3章 支え合いの人生、咲栄物語(歩いてきた花嫁;父ちゃんは私の顔を知っていた! ほか)
第4章 人生、「ずく」を出せ!(貧乏してても、健康がなによりの財産だ;人生は誰と出会うかで物語が変わるな ほか)

著者等紹介

清水咲栄[シミズサクエ]
大正13年1月17日長野県飯山市富倉に生まれる。22歳で同市の涌井に嫁ぎ、4人の娘に恵まれるが、37歳のとき、事業に失敗し借金返済のため出稼ぎに出た夫を行商で支えながら子供を育てる。無事返済するも10年の出稼ぎから帰ってまもなくの夫を交通事故で亡くす。その後は土木作業をしながら生計を立てていたが、70歳から郵便配達の仕事を始める。それから約20年間、12~3月の間、豪雪地帯になる2つの集落の郵便配達を行っている。吹雪のなか、歩いて坂を上り、ソリで滑って下りてくる姿は地元でも有名。今は長野でひとり暮らし。普段は畑をつくり、山菜や木の実を採って暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

31
読友さんご紹介本。本当に苦労された方。それに比べたら自分が恵まれたのんびりした人生を過ごしてきて、申し訳なく思う。年を取っても元気でいられる秘訣は歩くことだそうだ。4メートルを越す雪が積もる山を毎日何時間も歩くとはものすごい運動量2014/05/28

壱萬参仟縁

24
以前SBCで紹介していたおばあちゃん。 飯山の雪深い地域で郵便配達。 涌井集落にお住まい(129頁)。 そりを器用に操り移動していく。 話し言葉でわかりやすい。 おばちゃんのうちに伺う感じの 臨場感がある。 読者はお客様という感じ。 積雪2メートル(62頁)。 生まれた時からずっと貧乏だったから なんとも思ってねえよ(67頁)。 達観しているな。 タヌキやイタチも顔を出す。 クマは冬眠ではなくて冬ごもり(102頁)。  夏にはカラスやタヌキがキュウリを 齧り、鳥獣害にも苦しむが、   2014/05/26

うさっぴ

10
大変な苦労をされて、とても働き者で、すごいなあ。2022/05/18

ありんこ

8
無条件に手に取ってしまうこの表紙。長生きして頑張っている女性の話を聞くのはとても好きです。元気をもらえます。70歳のとき、郵便局から依頼されて近くの集落の方々に郵便配達をしているそうです。もう19年。雪の時期の大変な仕事なのに、プロ意識が高いし、楽しく頑張っている姿に心をうたれました。素晴らしいです!2013/06/10

nekonekoaki

6
越後に国境を接する信州の小さな集落で、苦労の限りを尽くした女性がその半生を語っています。夏場から一転、冬になると4メートルを越える豪雪地域では、家がどこにあるのかを見つけること自体がとても困難になる。そこで地元の事情に明るい咲栄おばあちゃんに、冬場の郵便配達の委託者として白羽の矢が立った。この歳にして仕事を任されることに大きな喜びを感じています。数々の困難を乗り越えてきたからこそ、一生懸命に働くことの意義を説く咲栄おばあちゃんの言葉が説得力を持ちます。2013年2月5日第1版第1刷。大正13年生まれかぁ~2021/12/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5683095
  • ご注意事項

最近チェックした商品