出版社内容情報
江戸市中の町並みや人々の様子、庶民の生業や風俗、防犯体制などをカラフルなイラストと解説で絵本のように楽しめる。江戸愛好者や時代小説好きの方々にお薦め。『江戸の用語辞典』と合わせて持っていたい一冊。
内容説明
活き活きとしたイラストと善右衛門さんのユニークな解説で、江戸の町並みやくらしを、絵本のように楽しめる一冊。
目次
江戸の町
武家の装束
御役人と刑罰
庶民の着物と道具
庶民の生業
江戸の火消
異国
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pino
155
浅草見物の折りに購入。江戸の街並みと往来する人々の様子が再現されている。ミニサイズの人間が風車片手に空を見上げてたり、商談してたり。喧嘩をするわ、並ぶわ、飴を欲しがるわ。大工に棒手振り鳶に武士。お店も繁盛。老若男女、賑々しい。大川、お茶の水、王子あたりは、しみじみ美しい。「庶民の生業」で一番気になったのは、猫の蚤取。無理くりやられる猫が迷惑そう。「刑罰」、痛々しい。鋸挽で、ある俳優さんを思い出した。「江戸三火消し」、流石だ。火消しのシステム!~イラストも解説もGOOD!(先日誂えた眼鏡も大活躍。GOOD)2014/11/11
KAZOO
126
副題の「時代小説のお供に」とあるように結構時代小説を読む私としては楽しめた図巻でした。町や武家あるいは着物、道具、生業などの項目別に分けてしかもカラーの図が入っていてわかりやすさがあります。とくに大部を占める「庶民の生業」はこのような仕事もあるのかと非常に楽しめました。2021/01/17
きみたけ
69
ちょっと息抜き😅江戸の町の絵図から人々の生活を知ることができる一冊。オールカラーで活き活きとしたイラストと貸本屋・善右衛門さんのユニークな解説で、江戸の町へタイムスリップしたような感覚で楽しめました。テーマは、江戸の町、武家の装束、御役人と刑罰、庶民の着物と道具、庶民の生業、江戸の三火消、異国の7つ。特に、365人全員を描いた大名行列、江戸の町並みの紹介、庶民の職業紹介が面白かったです。「猫の蚤取り」「放生屋(生き物を買って放すことで功徳が得られるという仏教の教えに乗っかった商売)」に驚き😅2022/06/12
ベルるるる
50
参勤交代で江戸に来た武士や商用で来た商人たちの江戸土産に、江戸の町の様子を描いた絵が喜ばれた。この本に載っている江戸の町も、当時の「江戸名所図絵」を元に描かれている。見ているだけでも楽しい。人が多くて、華やかで、建物も立派で、お土産にもらった人達も、驚いただろうな~。2017/08/27
yamatoshiuruhashi
48
副題「時代小説のお供に」。イラスト集のような体裁。武士のみならず、庶民のくらし、生業、まちの仕組み。それらが非常にわかりやすく書かれている。この副題は言い得て妙。明治期の「文豪」の時代小説はこのような暮らしにまだ繋がった日々の中で書かれていたのだと、改めて思い至る。昨今の時代小説とどこか違うはずだ。2021/07/04