内容説明
心のよりどころであるはずの家族。しかし、いま「家族である」ということは、時代に抗い「たたかう」ことである。住まいを通して家族を見つめてきた芥川賞作家が、住空間の移り変わりを手がかりに、日本の家族のゆくえを探る。
目次
第1章 リビングルーム―からっぽの団欒空間
第2章 子供部屋―家のなかの独立した「家」
第3章 キッチン―使われない家の中心
第4章 書斎―居場所としての個室
第5章 窓―光と広がりの装置
第6章 寝室―孤立する睡眠空間
第7章 仮想空間―ITがもたらすもうひとつの場
第8章 これからの住まいと家族
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡市生まれ。明治大学政経学部卒業後、フリーランスのライターを経て、1990年に処女作『王を撃て』で一躍注目を浴びる。1992年、『運転士』で第107回芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。