内容説明
冷戦構造をも左右した高性能コンピュータ。その頂点に君臨するスーパーコンピュータ開発をめぐって、天才技術者たちのクールな闘いが続く。
目次
プロローグ 別れ道
1 暗号解読機
2 孵卵器
3 シーモア
4 技術者たちの楽園
5 ブタの餌箱
6 CRAY‐1
7 クレイの流儀
8 新しい天才
9 企業淘汰
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
9
その経歴とエピソードの数々に、ただ驚くばかりだった。エッカートやアタナソフを知っていてクレイの事を知らなかったのは不勉強だったなぁ。2013/11/28
yshigeru
2
久々に読み返した。伝説的な技術者についての話はたくさんある。この本もそう。しかし、この本のいいところは必ずしも成功ばかりではないし、ハッピーエンドでは終わらないところ。最後の瞬間まで挑戦を続けたクレイに、技術者としての理想像を見た。2013/02/26
yshigeru
1
学生時代から何度も繰り返し読んだ。シーモア・クレイこそが自分にとっての技術者の理想像だ。技術の限界に挑戦すること、もっとも退屈な作業にも力を惜しまないこと、決して諦めないこと、これら「クレイの流儀」は、時代と共に大きく変わりゆくスーパーコンピューティングの世界でクレイが示した技術者としてのひとつのあり方だ。もっと器用な立ち回り方もあるかもしれないが、自分は素朴で少し頑固なクレイの流儀に惹かれる。クレイは亡くなるまで技術者であり続けた。自分もそうありたい。2017/12/05
yshigeru
1
クレイは、ビル・ゲイツほどの有名人ではないし、大金持ちにはならなかった。晩年は資金難に苦しんだし、最後は交通事故で死んでしまう。それでもクレイに惹かれるのは、クレイが最後まで技術への挑戦を続けたからだと思う。年齢が上がると技術から離れる人も多い中、クレイはもっとも退屈な仕事も厭わなかった。インテル・インサイドのクレイ・コンピュータを見たかった。2015/05/02
yshigeru
1
私の技術者としての理想像。分野は違えどクレイのようになりたい。2009/11/28