内容説明
愛を語れぬ男たち、快楽という名の迷路。性暴力社会(セクシャル・ハラスメント)の男と女を解読する話題の書。人類学者の“ポルノ街・住み込み”レポート。
目次
ポルノ街の住人たち―誰もが別の顔をもっている(セックスはファーストフードのように;ポルノ街のリズム)
マスターベーション考―愛を語れぬ男たち(孤独なセックス;オナンの罪;腰を使えない男たち)
売春と同性愛―様ざまな“愛”のあり方(セックスの値段と代償;華麗なるポン引きたち;売り物としての性;ポルノ街の客;安全なる召使い)
現代人のセックス―〈快楽〉という名の迷路(発情期をなくしたサル;戦争好きはセックスが嫌い)
歪んだ欲望―セックスの操り人形(幼い者たちの性;若くない女にポルノ街は冷たい;血を見てマスターベーションする男たち)
境界線なき世界―性的強迫観念と我々(性があふれている;ピンク・プッシーの最期)