内容説明
山梨県警捜査一課の庶務係・三条香織は、上司の刑事部長に暴行を受け、婚約者からも裏切られる。思いつめた彼女は、横浜の海に身を投げる。しかし危ないところを救出された香織の前に、警察庁警備局審議官の菅波警視監が現われる。香織は「特命裏監察隊」のメンバーに加わり共に闘うことを決意する。菅波が創設した裏監察隊とは身分を隠して政官界の不正を暴く、極秘組織である。香織に深い傷を負わせた刑事部長に狙いを定めた裏監察隊は、県警内部の恐るべき腐敗の実態を知り、ついに処刑作戦を敢行する。
著者等紹介
柊治郎[ヒイラギジロウ]
1943年大阪生まれの三重県育ち。元警察庁警備局外事課の敏腕捜査官。ドイツ語、韓国語など数カ国語を自由にこなす。警察庁拳銃射撃検定上級の腕前。危機管理コンサルタントに転進後はアジア、中南米、アフリカなどにも活躍の場を広げ、訪れた国は100カ国以上。最近はひとりになる時間を求め、厳しい山に挑んで創作活動の糧としている。1998年に「久遠の恨」、2002年3月に「テロリスト潜入」(ともに広済堂出版)、9月には「公安裏警察・成りすまし」(徳間書店)を発表。リアリティの高い国際サスペンス、刑事小説の書き手として熱い期待を集めている
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