内容説明
昭和十九年六月。飛び石作戦を決行した米海軍は、ギルバート、マーシャル諸島を攻略、トラック泊地を急襲して破竹の勢いで西進するや、サイパン上陸作戦を圧倒的物量戦で圧してきた。これに対し、ラバウルを放棄してマリアナ諸島海域を決戦の海と捉える日本軍は、潜水空母「伊四〇〇」と、一五万トンの三胴船空母「鳳凰」を小沢治三郎率いる第一機動部隊の影の艦隊として創設した。そして、サイパンを巨大な餌とした日本軍は、集まり来る米機動部隊に奇襲作戦で反撃に出る。血を血で洗う日米の大海戦に海は晦冥し、蒼穹が渦巻く。
著者等紹介
矢矧零士[ヤハギレイジ]
1961年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、ディベロッパー企業に入社。バブル絶頂期を謳歌したのち退社。その後様々な職種を経験しながら文筆の世界を志し、『修羅の艦隊』(1)~(6)を完結
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