内容説明
昭和十九年十月。絶対防衛権を破られた日本は、南方の資源ラインを繋ぐフィリピンを死守すべく、レイテ島に押し寄せる米機動部隊撃滅に、栗田健男率いる「大和」「武蔵」艦隊を向かわせた。一方、四群に分かれた米機動部隊は、上陸支援、牽制にと連合艦隊へ熾烈な攻撃を仕掛けてくる。これに対し、小沢治三郎率いる機動部隊は自らが囮となって、北方へと誘い出した敵艦隊を血祭りにあげていった。この間隙を突き、栗田艦隊はレイテ湾へと殺到し、戦局を挽回する究極魚雷を、スリガオ海峡に罠を張る米機動部隊の戦艦群へ叩き込む。
著者等紹介
山中将司[ヤマナカショウジ]
1976年神奈川県横浜市生まれ。祖父や親類に多くの従軍経験者を持ち、幼少より戦争体験を聞きながら育つ。その影響で戦史や世界情勢などに興味を持ち、学生のころより小説を書き始める。また、機敏な情報収集力と豊かな知識は、軍事アナリストも舌を巻くほどである
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。