内容説明
紀元２０１１年、歴史学者の私はタイムスリップによって、３８７年間の時空を越え、寛永元年の江戸へ到着した。歴史はこれまで権力者によってつくられてきた。だが、タイムスリップ技術の発展、応用により、その時代を生きた人々の生の証言を取材できるようになったのだ。その結果、文献資料に現れない当時の真実を明らかにすることができるようになった。豊臣家滅亡の発端となった方広寺大仏殿の鐘銘問題、「戦わずして勝つ」徳川家康の最高戦略のための謀略、そして、豊臣側の奇抜な反撃作戦とは！？時空の彼方に埋もれた歴史の真実を明らかにする。
著者等紹介
桧山良昭［ヒヤマヨシアキ］
１９４３年、茨城県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、京都大学大学院で経済政策史を専攻。’７９年に処女作『スターリン暗殺計画』で日本推理作家協会賞を受賞し注目を浴びる。以後、現代史の謎に果敢に挑戦。ノンフィクション・ノベル、シミュレーション・ノベルの牽引者として読者の熱い支持をうけている
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