内容説明
正倉院をめぐる光明皇后と藤原氏の陰謀？病弱で神経過敏、情緒不安定な夫・聖武天皇を陰で支え続けた気丈で聡明な妻・光明皇后。奈良時代を代表するカップルの間に何があったのか…。
目次
第１章 異形の秘仏
第２章 脅迫
第３章 碧瑠璃の数珠
第４章 黒作懸佩刀
第５章 葛城の男
第６章 第一の殺人
第７章 疑惑
第８章 センセーション
第９章 第二の殺人
第１０章 庵主の秘密
第１１章 北風の街
第１２章 祈り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ＫＡＺＹ
1
天平の秘仏の真贋と古美術界、雑誌社の権力争いに殺人事件がからむミステリだが、それより仏像の作られた背景と光明皇后の想いに力が入っている。ウィキペディアによれば作者は「主に女性を中心に据えた時代小説を執筆して」いるとのことで、なるほどと思った。2012/04/14
だくだく
1
遷都1300年で盛り上がる奈良観光のついでに読んでみた。歴史モノは苦手なんだけど、これは現代を舞台にしていて、ミステリー仕立てになっているので、読みやすく楽しめた。2010/09/18
