内容説明
三角関係のもつれから罠にかけられ、いわれのない罪で秋田中央刑務所に収檻された男・姿見三四郎。足下50メートルの断崖から身を投げ、決死の破獄を敢行した彼は、待っていてくれた女・名村よし子と再会し、目的地なき逃避行を開始する。一方、当該公安局では強硬手段を講じ、殺人を辞さない超法規の捜査員・中馬と鹿追に、競って姿見を追跡させた。2人はそれぞれの嗅覚を頼りに逃亡者の影を探り、その身辺にまで迫る。だがその頃、姿見と同房だった暴力団準幹部の堂本も、ある不穏な目的を果たすべく、姿見とよし子の行方を追っていた―。
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- 和書
- メシーナの崩壊