内容説明
タイで暗躍する黒い組織・七海龍。警視庁を追われた速水英彦は、同組織の一員として闇を支配していた。一方、国内では危機代行業のSC&S社代表・藤堂の命を受けた志垣譲治がかつての親友速水の消息を追うと同時に、七海龍に揺さ振りをかける。そんな折、巨大商社東商松井のシンガポール支社長・瀬川が狂言誘拐を企て、七海龍のボス・高城豪が実行犯として狂奔する。東商松井から人質救出の依頼を受けた志垣と、事の詳細を知らぬ速水とが接触を図る時、2人の運命は藤堂、高城の相反する首魁によって翻弄され、硝煙の世界へと突入していく―。