内容説明
人気絶頂のロックバンド『ビートクラブ』のボーカル・藤原七瀬が何者かに拉致誘拐され、その直後、富山の奥深い山院の滝壺で七瀬と瓜二つの男の死体が発見される。誘拐事件との関連を調べるため富山にとんだ第3埠頭署の島津刑事は、そこに伝わる辰子姫の伝説とその地方を二分する宝生家と首藤家の確執を知る。一方、この伝説を小説で著わし新人賞を受賞した美人推理作家の水村若子の父親が殺され、彼女も消息不明となった。この二つの事件が富山の霊廟・宝生院で一つに繁がり、秘密が明かされるにつれ、島津は辰子姫が甦った事を知った…!