内容説明
侠気、信義、大博打、権謀、悪知恵が乱舞する時の権勢を恐れさせた男たちの虚と実とは…。歴史を彩る大商人の興亡ロマン。
目次
第1章 豪商の勃興から成立(動物的な嗅覚をフルに活かして財を成す―今井宗久;二束三文の壷を売って“黄金の日々”は本当か―呂宋助左衛門;豪商の枠におさまりきらない柔軟な思考―角倉了以;身命を賭して家康の“伊賀越え”を助ける―茶屋四郎次郎清延)
第2章 豪商の興隆から成熟(合戦場の死体処理で運と財をつかむ―淀屋常安;武将の子から出家・還俗して豪商の礎を成す―住友政友;濁り酒の時代に“清酒”をつくって大儲け―鴻池新六;ユニークなアイデア商法が大ヒット―三井高利)
第3章 豪商の活躍と暗躍(幕府の威光に旗本にまでのぼりつめる―河村瑞賢;江戸の“ふいご祭り”で財を成す?―紀伊国屋文左衛門;他人を欺き陥れて成功した―奈良屋茂左衛門;加賀藩につくし加賀藩に謀殺された風雲児―銭屋五兵衛)
第4章 豪商の栄枯盛衰(エトロフ航路を開きロシアから信頼された北海の雄―高田屋嘉兵衛;一流の豪商が成し遂げた日本地図作成の偉業―伊能忠敬;大石内蔵助に惚れ込まれた侠気の豪商―天野屋利兵衛;維新回天に賭けた侠商―白石正一郎)