内容説明
国鉄が分割民営化されてからすでに四半世紀、国鉄やその周辺で働いていた職員たちも高齢化、鬼籍に入る人も増えてきた。しかし、戦後復興期から日本を支えてきた国鉄の貴重な記録・記憶が埋もれていくのは、なんと忍びないことか。膨大な数の職員一人ひとりが、巨大組織のなかで誇りをもって積み重ねてきた日常の仕事の記録を、今こそ書き留めておきたい―駅長の祖父、駅売店販売員の母、鉄道公安官や機関区、電気工事局、通信区で働いていた叔父たちなど、一生を国鉄に捧げた親戚に囲まれて育った著者が、やがて鉄道少年から鉄道カメラマンとなった自らの半生とともに、そのルーツとなった“国鉄一族”のヒストリーを紡いでいく。
目次
第1章 駅売店販売員―母、若き日々を語る
第2章 駅長―祖父の生涯
第3章 鉄道公安官―叔父の仕事を語る
第4章 電気工事局工事事務―もう1人の叔父の言葉
第5章 鉄道少年の頃―萌芽
第6章 鉄道カメラマンになる―心に抱くもの
著者等紹介
米屋こうじ[ヨネヤコウジ]
1968年、山形県天童市生まれ。人々と鉄道の結びつきをテーマに、日本と世界の鉄道を撮影している。公益社団法人日本写真家協会(JPS)、一般社団法人交通環境整備ネットワーク会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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