内容説明
青函連絡船が80年に及ぶ歴史を閉じた1988(昭和63)年から四半世紀、最終便を飾った「羊蹄丸」もついに解体された。この間、航路開設以来の歴史や船の建造については、書き残されているものが多数ある一方、実際に日々どのように運航されていたのかについては、断片的な紹介が散見されるにとどまり、あまり正確な情報が残されていないのが現状である。本書は、永年青函連絡船を研究してきた著者が、臨場感あふれる当時の運航現場の様子を、貴重な資料や写真も交えながら紹介。運航に携わった人々のありのままの姿を書き記す、初の著書である。
目次
第1章 青函連絡船とは(青函連絡船とは;青函連絡船の歴史―津軽丸以前 ほか)
第2章 青函連絡船こぼれ話(青函連絡船の運航ダイヤ;青函連絡船のアンカー ほか)
第3章 青函連絡船の運航(前便の入港‐乗組員の交代;出航30分前 ほか)
第4章 その後の羊蹄丸(暫定運航;展示船への改造工事‐羊蹄丸、イタリア・ジェノヴァ‐船の科学館 ほか)
著者等紹介
大神隆[オオガミタカシ]
1961(昭和36)年、東京生まれ。学生時代より青函連絡船に深い興味を持ち、調査研究のための乗船を重ね、CAS(レーダー情報処理装置)を使用した津軽海峡の潮流の調査などを行なった。東京・お台場での羊蹄丸展示中は、ガイドボランティアを務め、現在も青函連絡船史料研究会メンバーとして、船の科学館で青函連絡船に関する講演会を当時の船長や船員らと共に開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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