交通新聞社新書<br> 青函連絡船物語―風雪を越えて津軽海峡をつないだ61マイルの物語

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交通新聞社新書
青函連絡船物語―風雪を越えて津軽海峡をつないだ61マイルの物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 283p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784330437149
  • NDC分類 686.57
  • Cコード C0265

内容説明

青函連絡船が80年に及ぶ歴史を閉じた1988(昭和63)年から四半世紀、最終便を飾った「羊蹄丸」もついに解体された。この間、航路開設以来の歴史や船の建造については、書き残されているものが多数ある一方、実際に日々どのように運航されていたのかについては、断片的な紹介が散見されるにとどまり、あまり正確な情報が残されていないのが現状である。本書は、永年青函連絡船を研究してきた著者が、臨場感あふれる当時の運航現場の様子を、貴重な資料や写真も交えながら紹介。運航に携わった人々のありのままの姿を書き記す、初の著書である。

目次

第1章 青函連絡船とは(青函連絡船とは;青函連絡船の歴史―津軽丸以前 ほか)
第2章 青函連絡船こぼれ話(青函連絡船の運航ダイヤ;青函連絡船のアンカー ほか)
第3章 青函連絡船の運航(前便の入港‐乗組員の交代;出航30分前 ほか)
第4章 その後の羊蹄丸(暫定運航;展示船への改造工事‐羊蹄丸、イタリア・ジェノヴァ‐船の科学館 ほか)

著者等紹介

大神隆[オオガミタカシ]
1961(昭和36)年、東京生まれ。学生時代より青函連絡船に深い興味を持ち、調査研究のための乗船を重ね、CAS(レーダー情報処理装置)を使用した津軽海峡の潮流の調査などを行なった。東京・お台場での羊蹄丸展示中は、ガイドボランティアを務め、現在も青函連絡船史料研究会メンバーとして、船の科学館で青函連絡船に関する講演会を当時の船長や船員らと共に開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Musa(ムサ)

8
日本の大動脈を担う鉄道路線の一部として本州と北海道を繋いだ青函連絡船にスポットを当てた一冊。建造当時の最新技術を投入した連絡船、実際の運航手順、青函トンネル開通による廃止と、色々な視点から見た青函連絡船について書かれています。また研究者でもある著者が行った連絡船の設備を利用した調査の話が興味深かったです。2024/08/15

ぶいしーてん

2
概論としての充実に加え入出港時の船橋でのやり取りなど臨場感ある記述が満載。勝手にグッと来たのは、港口を出たとこで船長に報告される海峡の潮流がアテにならないと皆知りながら最後の日まで手順として残っていたらしいこと。手続きの美学2014/12/21

くじら製本

2
レッコーショアライン(係留索を外せ)。 函館と青森を結ぶ鉄道連絡船が日々どのように運行されていたのか、運行時間、エンジンや計器の使われ方、お客さんの動きなど、順を追って青函連絡船が動いていたその時が書かれている。専門的な部分は用語などに限られていて読みやすく、なるほど大きな船はこうして動いていたのかとイメージができる一冊。台場にあった羊蹄丸が解体され、なくなるまでのお話はこの船が乗員・乗客の皆に愛されていたことがわかる良い話2014/02/26

史縁

1
青函連絡船の歴史は他の書籍に任せてあっさりと記述。それよりも乗務員の勤務シフトや運行記録、函館~青森のリアルな運行状況を詳細に記載。資料的価値も高い。2023/10/21

S.ISO

1
青函連絡船物語というタイトルではあるものの、歴史よりも実際に運航していた人達に注目している本でした。出港~航行~入港でブリッジ・機関室・甲板での作業が事細かに書かれている3章が本書の一番の特徴だと思います。そこでは指示の応答や各種操作が事細かに説明されていて、連絡船ではどのような職種があり、各々どんな役割を担って居たのかよく分かりました。2017/03/31

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