内容説明
九州ほどの面積の国土に約5000キロの鉄道が走るスイス。アルプスなど国際的な人気観光地としてのイメージが強いスイスだが、この国は、実は独自の思想やシステムにもとづいた知る人ぞ知るオンリーワンの鉄道の国だ。本書は、時刻表を通してスイスの鉄道運営のありようを紹介するとともに、日本の鉄道のもつ条件や問題点を、比較的な視点から検証する。
目次
第1章 スイス鉄道の特徴と魅力
第2章 スピードアップによらない高速化―ダイヤの工夫による所要時間の短縮
第3章 スイス鉄道接続の旅
第4章 新線建設は必要最小限に
第5章 鉄道と自動車の連携
第6章 運賃はコストに応じて
第7章 各駅見所ガイド
著者等紹介
大内雅博[オオウチマサヒロ]
1968年茨城県石岡市生まれ。茨城県立水戸第一高校、東京大学工学部土木工学科卒業、同大学院博士課程修了。工学博士。東京電力(株)、東京大学助手を経て、高知工科大学社会システム工学教室准教授。専門は土木工学およびコンクリート工学。21世紀の社会基盤のあり方を探るため世界各国を歩き回る。土木学会、日本コンクリート工学協会、日本旅行作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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林克也
2
土木屋でコンクリート屋、そして鉄道(の時刻表)大好きな大内さん。土木屋で、20年前からは鉄道工事に係わっているが特に鉄オタではない私。 この本でスイスの筋屋さんの凄さはよくわかった。ただ、私としては、ゴッタルド基底トンネルを通り抜けてみたいと思った。2019/11/28
ぐうたらパンダ
2
特に鉄道が好きではないので、時刻表に思い入れはない私だが、なかなか興味深く読めた。将来、A列車で行こう、をプレイする機会があれば、スイス式のダイヤを試してみたい。2014/09/24
yyrn
0
列車を走らせる上で何を優先させるかでダイヤ編成とか料金体系とか路線の整備方針などでスイスと日本ではこんなにも違うと作者は言うが、本を読んでいくとそれほどの違いを感じなかったのはスイス人の考え方が理解できたからか。ほんとはスイスの山岳鉄道のこぼれ話とか、ゴッタルド基底トンネルの話なども期待したが、そういうものは全然なかったが私には面白かった。ICは特急、ICNは振子電車特急、IRは急行、REは快速、Sバーンは普通と違いをメモしておくと読むときに便利。またP54とP91の地図に付箋を付けておくと確認に便利。2016/10/27
やまべ
0
マニアックすぎて……。2009/10/29
ほそい
0
面白くなりそうなネタが台無し。2009/07/31