出版社内容情報
日本人にとって日本の鉄道シーンは日常のものですが、実は世界的な観点からみると、非常に珍しい姿です。当書は、この特異さを、外国の鉄道の比較を通じて浮き彫りにして“ナイス・ガラパゴス進化”と定義。その発達の実際と背景について、著者の経験や近年に明らかになった研究成果などを交えながら、明らかにしていきます。新書では根強い「歴史発掘シリーズ」のひとつですが、日常の鉄道シーンの「なぜ」を解き明かすとともに、鉄道150周年を迎え、ぜひ知っておきたい内容です。
内容説明
毎日、定時で走る新幹線や通勤電車。そんなごく日常の鉄道シーンは、実は世界的にとても珍しいものだった!…こうした“ガラパゴス化”ぶりの詳細を、文化と技術の観点から解きほぐし、専門領域の解説と近年の研究成果を交えながら、世界に誇る技とアイデアの数々「ナイス・ガラパゴス」として紹介します。150年間の鉄道の進化ぶりから、日本の風土の特徴が見えるとともに、日本人としての誇りもみなぎる一冊です。
目次
序章 日本は鉄道と、こうして出会った
第1章 日本は鉄道を狭軌で建設してしまった
第2章 日本には、馬車文化が無かった
第3章 定時に運行する日本
第4章 軌間のナイス・ガラパゴス―改軌から世界のシンカンセンへ
第5章 日本はなぜ電車王国なのか?
第6章 電化が日本で進んだ歩みと実際
第7章 電気車両の進歩を見る
第8章 リニアモーターカーは、未来のナイス・ガラパゴスだ!
第9章 日本の国土環境が生んだ騒音・振動対策
第10章 時代に流されたナイス・ガラパゴス 電気式ディーゼル車
著者等紹介
荒木文宏[アラキフミヒロ]
1941(昭和16)年生まれ、大阪工業大学機械工学科卒。鉄道博物館副館長。1966(昭和41)年日本国有鉄道入社。以来、運転局、運輸車両部、三鷹電車区長、大船工場長などを歴任。2007(平成19)年より公益財団法人東日本鉄道文化財団に所属し、鉄道技術史研究などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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