内容説明
東京だけど東京じゃない!池袋の微妙さ。田無は吉祥寺よりでかい。江古田も石神井も戦場だった。跳んで三多摩は可能か?ひばりが丘に『孤独のグルメ』がやってきた。
目次
第1章 まちの記憶を掘り出す(田無のザンネン―井の頭線と中央線;幻の路線を推理してみた―3つの「幻」に根拠あり ほか)
第2章 いまふたたびの団地ブーム?(『孤独のグルメ』がひばりが丘団地にやってきた―東京だけど東京じゃない;翔んで三多摩!?―「ファスト風土」と「郊外化」 ほか)
第3章 武蔵野と郊外を歩く意味(渋谷だって武蔵野である(あった)―独歩を読む赤坂憲雄
「武蔵野」をめぐる思想のドラマ―柄谷行人、加藤典洋 ほか)
第4章 川から武蔵野の歴史をたどってみる―少し違ってみえる地元(もしも「ブラタモリ」がひばりが丘に来たら―地形の想像力;川は流れて「新座」は「新羅」―“水系史観”の源流 ほか)
第5章 軍都 武蔵野(柳沢に原爆?―そもそも無差別都市爆撃は国際法違反である;フェンスの向こうのアメリカ1 北多摩編―旧日本海軍「大和田通信所」 ほか)
著者等紹介
杉山尚次[スギヤマナオジ]
1958年、東京生まれ。編集者。1981年、弘前大学人文学部卒。出版社勤務を経て2007年に独立、2011年から言視舎代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆんろん
1
西武沿線でも、池袋にあるわけでもない書店で見つけ、これは、と思って購入したら、沿線の駅の側にある書店で積まれているのをみて、そりゃそうだよな、と、ちょっと後悔。どうせならご縁の深いところでもとめればよかった。割り切って資料に依拠した記述に徹しているので、元ネタをじっくり読みたくなってしまうのがある意味では困りものだが、第五章の「軍都 武蔵野」にあるような観点からのまとめは個人的にはあまり目にしたことがなく、たくさんの気づきを頂いた。帯のコピーのひそみにならえば「東京じゃないけど東京」なのかな。2025/04/21