内容説明
現代フランスの高名な詩人によって書かれた、詩と芸術をめぐる、言葉の本来の意味における珠玉のエセー集。壮麗にして厳格この上ない詩的言語=否定神学によって織りなされた比類なきバロック的宇宙が、われわれの眼前にもうひとつの光り輝く現実性として現前する。
目次
ありそうもないこと(ラヴェンナの墓;悪の華;バルテュスの発明 ほか)
四つの覚え書(フラ・アンジェリコの作品;ミケランジェロの新たな見地;二つのカラヴァッジオ論 ほか)
マントヴァで見た夢(ビザンティウム;絵画と場所について;第二の単純性 ほか)
書誌ノートNote bibliographique
著者等紹介
ボヌフォワ,イヴ[ボヌフォワ,イヴ][Bonnefoy,Yves]
1923年トゥールに生まれる。シュルレアリスム、実存主義哲学を経て、1953年『ドゥーヴの動と不動』により、現前の直接性を名付ける独自の詩学を樹立。以後、文芸・美術批評、シェイクスピアやイェィツの翻訳など広範な活動を続ける。1981年から93年までコレージュ・ド・フランス詩学教授。また、短詩としての俳句の研究にも優れた業績があり、2000年に第1回正岡子規国際俳句大賞を受賞した
阿部良雄[アベヨシオ]
1932年生。東京大学名誉教授。現在、帝京平成大学教授。専門は19世紀の詩と絵画
松山俊太郎[マツヤマシュンタロウ]
1930年生。専門はインド文献学、ハス~スイレンの文化史研究。50年来サドに関心を持つ
宮川淳[ミヤカワジュン]
1933生。成城大学文芸学部教授を勤め、1977年没。専門は美学、美術史
田中淳一[タナカジュンイチ]
1941年生。現在、慶応義塾大学教授。専門はフランス近現代詩
島崎ひとみ[シマザキヒトミ]
1954年生。現在、上智大学一般外国語講師。19・20世紀のフランス詩、特にイヴ・ボヌフォワを研究
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感想・レビュー
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内島菫
若い脳