内容説明
日露関係をスターリンの政策に反対しながら見直そうとする、元KGB大佐が語る知られざる日露・日ソの諜報戦。モスクワの国立中央古文書保管総局に保存された資料に基づいて、「非はわがソ連にあり」と確信をもって北方領土問題やシベリヤ抑留問題をはじめロシアの対日政策の誤りを糺す。巻末に「シベリア抑留・関東軍(秘)関連資料」を付す。
目次
第1章 十七世紀から十九世紀前半の日本とロシアの接触
第2章 十九世紀後半の日露関係
第3章 日本のシベリア・極東への干渉―一九一八‐一九二二年
第4章 ソ連‐日本 戦争瀬戸際の二十年―一九二五‐一九四五年
第5章 日本の諜報活動とソ連のスパイ騒動
第6章 五日間の満洲電撃戦
第7章 ロシアにおける日本人捕虜
第8章 「満洲電撃戦」のいくつかの結果
著者等紹介
キリチェンコ,アレクセイ・アレクセーヴィチ[キリチェンコ,アレクセイアレクセーヴィチ][Кириченко,Алексей Алексеевич]
1936年白ロシア・チェシコフ村(現在はチェルノブイリ原発事故の汚染地区として居住地としては抹消)生まれ。1964年KGB外国語大学卒。65年から86年までKGB第二総局(防諜局日本担当)勤務。大佐で引退。87年ロシア科学アカデミー世界経済・国際関係研究所対外交流部長、89年同東洋学研究所対外交流部長。日本の旧抑留者との協力のための「ロシア相互理解協会」会長。露日協会理事。露日関係史を研究。東北大学客員教授(2003年)
川村秀[カワムラスグル]
1933年沼津市生まれ。1963年、早稲田大学露文科卒。商社勤務で通算27年間、モスクワに駐在。1992年3月、ロシア科学アカデミー東洋学研究所と共同で日露文化センターを設立。日露関係史の研究、文化交流やシベリア抑留問題に取り組んでいる。ロック歌手故川村カオリの父。広瀬武夫の研究では新しい史実を次々発見し『文藝春秋』などで発表している
名越陽子[ナゴシヨウコ]
1953年東京生まれ。東京外国語大学ロシヤ語科卒、同大学院修士課程修了。ロシア国立プーシキン大学教師課程修了。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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メルセ・ひすい