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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カケル
4
未読だった本作をもって『無神学大全』全巻読了。有用性を至高の価値とする昨今において、バタイユの思索は危険な劇薬である一方、"その人々"にとっては恩寵であり救済でもある。言語によって構築しつつ同時に破壊していく手法は、本邦アンチミステリにも通底している。2023/12/05
梅崎 幸吉
3
ニーチェについて―好運への意志 (無神学大全) 私はバタイユの事をニーチェの影的存在と書いた。 この著作ではニーチェを恋人の如く熱っぽく書いている。 通常の思考では理解し難い内容である。 訳者の解説を読んで何と浅薄な解釈であるか、と。 この著作の三部「日記」に関して「無秩序かつ壊れかかった縄文土器云々」と。 このような解説を読むとバタイユを擁護したくなる。 これに関しては改めて書きたい。
罵q
2
これにせよドゥルーズにせよ、ニーチェの貴族主義的な部分を隠蔽しているように思えてならない。「串刺し刑」にするべきだったのはまさしく彼ではないのか。そういう意味ではアフォリズムを文献に基づき「矛盾」として処理したハイデガーの方に好感を抱いた2020/06/12
レートー・タト
2
見た目はカオスだが、本書執筆の企図・論理自体は、それほど難解ではない。バタイユはニーチェの思想をナチスの濫用から取り返し、権力への意志を好運への意志として変形させ、焼き直すことを試みている。バタイユは、ニーチェ個人或いはその著作には、創作に結びついても、彼が唱えるような支配力をもった諸価値を転覆させることなどできなかったと指摘して、そこに自分を同調させつつ無力だとした。だが生命体を貫流する力の昂揚と低迷の円環運動と自己の差異の肯定については、他者との交流にて「好運を賭ける」などといった形で受け継いでいる。2010/07/18
minel
1
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