内容説明
数十年に亘り、英文学者として、英語教師として第一線で活躍してきた奥井先生が厳選した英文で名講義を繰り広げます。
目次
青年に対する忠告2つ
少年時代の思い出
友情について
世代間の断絶について
愛国心と政治家
科学上の難問題について
話す才能と書く才能
英詩2題(文学観賞)
「想像力」とは?
「独創性」とは?
文化の存続の条件
快楽について
記憶力について
「顔」についての考察
十人十色
競争について
義務的な仕事
人性研究家の散文
人の玩具についての断想
幸福な人とは?
大都会、この逆説的なもの
小説の一節を読む
チャーリー・チャップリン
ワークとレーバー(あとがきに代えて)
著者等紹介
奥井潔[オクイキヨシ]
1924年台湾生まれ。’52年東京大学文学部英文科を卒業後、’54年から駿台予備学校で講師として活躍。東洋大で、永年にわたって教鞭を振るい、東京大、法政大、埼玉大、東京女子大などの講師も歴任。現在、東洋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
6
「英文解体新書」に続き、英文読解の名著を読了。本著の後半にはウィラ・キャザーの小説の抜粋が掲載。他は加工が施されているかどうかは不明。見たところほぼ無修正。難解な構文及び間違いやすい点を解説。「愛国心と政治家」「話す才能と書く才能」「幸福な人とは?」等、バランス良く興味深いトピックを揃えているが、思想や考え方に関するものばかり。環境問題、国際紛争等、グローバルな社会問題に関するトピックがあっても良いかも。ただ、両書に言えることだが、英文を読み和訳で確認する形でしか読解力を測ることが出来ないのかなと思う。2021/06/16
ihatov1001
1
昨年復刻された英文解釈の名著です。一月ぐらいかけてじっくりと取り組みました。程よく難しく、また奥井先生の解説が丁寧で非常に勉強になりました。2022/10/27
Karorimeito
0
出てくる英文の構造や語彙はそこまで難しくありません。一部、文脈に合わせてどう訳すかを迷ったものはありましたが。 構文の解説という意味では他に優れた参考書はいくらでもあるでしょう。 モームやラッセル、J.S.ミルといった、受験英語のかつての花形であった著者の英文が出てきます。 英文の内容は含蓄に富んだものであり、それに対する奥井先生の解説(ナビゲーター)が光ります。本の真価はここにありですね。2021/06/29