出版社内容情報
日本語に堪能で、翻訳や辞書編集に長年携わり、“日本人の英語”を見つめてきた米国人が、二つの言語の狭間でこそ知り得たことを綴った。“日本人の英語”から見えてくる言葉の真実。
“日本人の英語”から見えてくる言葉の真実
日本人が書く英語に固有の味とは?
外国語能力のリアルな経済価値は?
最近の外国語教育論争の争点は、実は二百年も昔からのもの?
ネイティブ・スピーカーの限界とは?
日本人が犯しやすい英語の間違いとは?
言語は失敗でこそ学べる?
日本語に堪能で、翻訳や辞書編集に長年携わり、“日本人の英語”を見つめてきた米国人が、二つの言語の狭間でこそ知り得たことを綴った。
1. 日本語の味、英語の味――文体、文法、そして作文指導
2. 科学英語から考える
(コミュニケーションの基本として、相手が何を知っているかを考慮する/the は相手が知っていることを表す/冠詞と関係節/「相手が知っているかどうか」で変わる情報の流れ/科学英語の書き言葉と話し言葉/英語での口頭発表の準備/同じに見えても同じではない英語と日本語/英語らしい英語を書くコツ/相手を配慮した英語表現)
3. 言語の狭間で考える
(1) 言葉の蹉跌(失敗へのこだわり/辞書の失敗/意味の流れ/言葉の海に溺れて)
(2) 言葉の価値(馬鹿の言葉/言葉のコスト/言葉不況/ 怒りの言葉/上機嫌な起源)
(3) 言葉の綾(飾り気のない言葉/歩道の上にも)
など
【著者紹介】
トム・ガリー(Tom Gally)
東京大学准教授。カリフォルニア州立大学サンタ・バーバラ校卒業(言語学専攻)、シカゴ大学大学院修士課程修了(言語学および数学)の後、1983年に来日。日英翻訳、辞書編集などに携わり、2002年より東京大学で教鞭を執る。2003年、研究社『新和英大辞典』第5版にて執筆者・編集委員。引き続き KOD (Kenkyusha Online Dictionary) の執筆・編集に携わる。著書にEnglish for Scientists(研究社)、共著に『東大英単』(東大出版会)、監修に『英語の数量表現辞典』『辞書のすきま、すきまの言葉』(いずれも研究社)など。
内容説明
日本人が書く英語に滲み出る“味”とは?ネイティブ・スピーカーの限界とは?外国語教育論争は二百年前から進歩していない?外国語能力のリアルな経済価値とは?日本語に堪能で、翻訳や辞書編集を通して“日本人の英語”を見つめてきた米国人が、二つの言語の狭間で発見したことを綴る。
目次
1 日本語の味、英語の味―文体、文法、そして作文指導
2 科学英語から考える(コミュニケーションの基本として、相手が何を知っているかを考慮する;theは相手が知っていることを表す;theは常識を表す ほか)
3 言語の狭間で考える(言葉の蹉跌;言葉の価値;言葉のあや)
4 言葉ってどこが面白いの?
著者等紹介
ガリー,トム[ガリー,トム][Gally,Tom]
1957年、米国カリフォルニア州パサデナ市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科准教授。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校卒業(言語学専攻)、シカゴ大学大学院修士課程修了(言語学および数学)の後、1983年に来日。1986年より日英翻訳、辞書編集などを本業とする。2002年より東京大学で教鞭を執り始める。2003年、研究社『新和英大辞典』第5版にて執筆者・編集委員を務め、引き続きKOD(Kenkyusha Online Dictionary)の執筆・編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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