内容説明
17世紀の形而上派詩人アンドリュー・マーヴェル、ロマン派の代表的詩人ウィリアム・ワーズワス。そして二人を思想的に繋ぐヘンリー・ヴォーン。共通して庭や植物に興味をもったこれら詩人たちの作品を緻密かつ実証的に読み込む。セクシュアリティーと記憶の問題をキーワードに、すぐれた先行研究を持つ「庭と英詩」をめぐる議論を更新する。
目次
第1章 マーヴェルの「庭」と一七世紀の庭
第2章 庭のセクシュアリティー―マーヴェルは、なぜ耕さないのか?
第3章 アダムの肋骨とマーヴェルの庭
インタールード 花を見つめる詩人たち―ヴォーンとワーズワス
第4章 場所としてのワーズワスの庭
第5章 ワーズワスの庭と所有の不安
著者等紹介
吉中孝志[ヨシナカタカシ]
1959年広島市生まれ。広島大学文学部卒。広島大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程前期修了。オックスフォード大学よりM.Litt.及びD.Phil.の学位を取得。関西大学を経て、2001年より、広島大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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