他者の自伝―ポストコロニアル文学を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327481513
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

出版社内容情報

ラシュディ、クッツェー、ナイポール、サイード、スピヴァクなどの大家から、チョードリ、アリバイ‐ブラウン、ゼイディ・スミス、ダビディーン、サラ・スレーリなどの新鋭まで、ポストコロニアル文学・批評を、「自伝」をキーワードにして精緻に読み解く。

内容説明

ラシュディ事件、9.11テロ以降のポストコロニアル文学最前線。ラシュディ、クッツェー、ナイポール、サイード、スピヴァクなどの大家から、アミト・チョードリ、ヤスミン・アリバイ=ブラウン、ジャミーラ・シディキ、ゼイディ・スミス、デイヴィッド・ダビディーン、サラ・スレーリといった新鋭まで、英語圏のポストコロニアル文学・批評を、「自伝」をキーワードにして精細に読み解く。

目次

序 「他者の自伝」を読む
第1章 ポストコロニアル文学を読む(フライデイの失われた舌を求めて;「読むこと」の倫理)
第2章 『悪魔の詩』とその後(『悪魔の詩』とラシュディ事件;「見えない男」の弁明;雑種性と女)
第3章 旅する「わたし」(コンラッド・アタヴィズム;ナイポールのイスラム紀行;ダビディーンと「到着の謎」)
第4章 他者の自伝(自伝と批評;サイードと自伝)
第5章 クッツェーの(反)告白(「わたし」語りを超えて;講演者エリザベス・コステロ;『恥辱』を読む)

著者等紹介

中井亜佐子[ナカイアサコ]
1992年、東京大学人文科学研究科修士課程(英語英文学専攻)修了。1996年、オックスフォード大学英文学部博士課程修了。博士号(D.Phil.)取得。現在、一橋大学言語社会研究科准教授。専門領域は、モダニズム期の英文学(特にジョウゼフ・コンラッド)、20世紀後半以降の英語文学、ポストコロニアル批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shoko

16
ポストコロニアルにお近づきになりたくて。門外漢には難しかったけど、興味津々なラシュディ・ナイポール・サイード・クッツェーについて論じられていたのは得した気分。ラシュディの『悪魔の詩』事件にせよ、ナイポールの『イスラム再訪』のポリコレ問題にせよ、ポストコロニアル文学がイスラム世界と西洋の軋轢を体現しているというのは面白い発見だった。2022/07/11

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