出版社内容情報
日本イギリス児童文学会の総力をあげた画期的なガイド
第1部「研究へのアプローチ」、第2部「批評の理論と方法」では英語圏の代表的な作品を取り上げ、最新の情報を踏まえて作品の読み方や研究方法を具体的に展開するとともに、今後期待される研究への視点や新たな読みを示唆する。また、児童文学の分野で最近の批評理論を取り上げる試みもこれまでにわが国にはなかったものである。巻末付録に、国内外の研究機関の紹介や最新の情報の集め方などを示した。これから英語圏の児童文学を研究しようとする人はもとより、児童文学に関心を持つ人に必携のものである。
目次
児童文学とは何なのか―「啓蒙」と「想像力」
第1部 研究へのアプローチ―作品とジャンル(『マザーグース』―ナンセンス・遊び・絵本;『三匹のこぶたのお話』―昔話と児童文学;『ピーターラビットのおはなし』―絵本固有の批評基準を探る試み;『クマのプーさん』―父と息子が遊ぶ「魔法の森」 ほか)
第2部 批評の理論と方法(物語論と児童文学;読者反応批評;心理学批評;フェミニズムの批評 ほか)