出版社内容情報
文学研究から文化研究へと視野を広げるカルチュラル・スタディーズの理論と実践。気鋭の研究者によって示される新しい 「読み」 のための見取り図。 序論 文学研究から文化研究へ――パラダイムの転換(川口喬一)中世(文化)を問い直す――リー・パタソンの批判的歴史主義(浅川順子)『オセロー』と主体の問題(田中一隆) 文化への抵抗――ジョエル・ファインマンのために(中山徹) ポストモダン・マテリアリスト批評――キャサリン・ベルシー(橘亜紗美) 〈作者〉の〈父〉――ミルトン研究における主体の位置(小野功生) ロマン主義文学の文化研究――ブレイクの場合(今泉容子) 教訓主義の衰退――アイザック・ウォッツの『聖なる歌』とそのテクスト(鶴見良次)ヴィクトリア朝の文化研究――帝国主義/コンラッド(中田元子) あわれ、彼女は……――『ブライズデイル・ロマンス』をめぐって(鷲津浩子) ふしだらな女が精神分析を受けると――ジョイスとジェンダー(夏目博明)帝国という主題――ニュー・ヒストリシズムからニュー・アメリカニズムへ(末廣幹) ハイブリディティの時代――ポストコロニアル批評の必然(竹村和子) 文化圏の対立と桎梏――言語相からのアプローチ(山形和美) 英文学研究・教育――制度の物語(荒木正純) 儀礼と神話と文学人類学(大熊昭信) クローゼットの密林――セジウィックとクイアー批評(村山敏勝) ドラマを作る文化――ベケット時代の終焉 アメリカの悪夢――デイヴィッド・リンチの映画を読む(加藤幹郎) *文化研究要語集付き
内容説明
文学研究は、文化研究との境界融合により、ますます多彩な様相を呈しつつある。気鋭の英米文学研究者19人が新しい「読み」を目指して描く、「カルチュラル・スタディーズ」の見取り図。
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