評伝ワーズワス

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  • サイズ A5判/ページ数 403p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784327472313
  • NDC分類 931
  • Cコード C3098

出版社内容情報

自然との共生・対話を生涯のテーマとしたワーズワス。自然詩人、ロマン派詩人としての側面だけでなく、その時代を超えた思想と現代的感覚を描き出す、渾身のワーズワス評伝

渾身のワーズワス評伝
著者のことばより――
ウィリアム・ワーズワス(1770-1850)は幼少期に両親の死と家庭の崩壊という「喪失」の経験を有し、青年期の「嵐の時代」にはフランス革命に共鳴し、フランス女性との間に一児をもうけるが、革命に幻滅し、甘美な恋は悔恨に終わった。その後、自然との対話を通して、人間愛に目覚め、精神的再生を得ることができた。青春の放浪の旅の末、郷里の湖水地方に帰り、「抒情歌謡集」「序曲」「逍遥」そのほか、歴史に残る大作を書きつづける。そして、桂冠詩人として、80年の生涯を閉じた。 ワーズワスの80年と同じ歳月を刻んで、彼の人間としての生き方と、その作品と思考を、同じ目線でとらえてみることができるようになった。ワーズワスは自然との共生をモチーフとして、それによるシンプルライフを貫いた人で、ヨーロッパでは自然との対話を初めて生涯のテーマにした詩人である。だが、彼は単なる自然詩人ではなく、その人間愛に基づく思想は、ミルトンにも匹敵する。ワーズワスを単にロマン派詩人と見なすのは誤りであって、時代を超えた思想と現代的な感覚を備えた人物ととらえるべきであろう。  ワーズワスへの関心は、静かに広がっていると感じる。

【著者紹介】
出口保夫 (でぐちやすお) 1929年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。英文学専攻。早稲田大学名誉教授。主な著書に『キーツとその時代 上・下』『ロンドン塔』(以上、中央公論新社)『英国生活誌 1・2』『午後は女王陛下の紅茶を』『イギリス四季暦―春夏篇―・―秋冬篇―』(以上、中公文庫)、『ロンドンの夏目漱石〔新装版〕』(河出書房新社)、『キーツ全詩集 1・2・3』(白凰社)、『イギリス文芸出版史』(研究社)、『英国紅茶の話』『イギリスはかしこい(共著)』(以上、PHP文庫)、R・ブレア著『詩画集 死よ 墓より語れ』〈翻訳〉(早稲田大学出版部)、『ワ-ズワス 田園への招待』(講談社+α新書)ほか多数。2009年、瑞宝中綬章受賞。

内容説明

著者渾身のワーズワス評伝!生涯故里の「大地の歌」を唱いつづけた、偉大なる詩人の生涯。

目次

幼少の日々・家庭の喪失
ケンブリッジと大陸旅行
フランス革命とヴァロンとの恋
レースダウンと雑誌『フィランソロピスト』
『抒情歌謡集』とオルフォックスデン
ゴスラー・冬の旅と、グラスミア・帰郷
『抒情歌謡集』改訂版と恋人との再会
結婚と『序曲』の完成
『二巻詩集』と漂流する家と友
ライダル・マウントと『逍遙』
ウォータールー以後と詩人の名声
老いゆく日々・光と影

著者等紹介

出口保夫[デグチヤスオ]
1929年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。英文学専攻。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

19
ケンブリッジでの生活。彼は幅広い自由な学問の有りようを求めていた(32頁)。コウルリッジとの出会い。ワーズワスの自信作「放浪する女」をコウルリッジに朗読。すると、コウルリッジは、生涯忘れられなくなるほどの感銘を受けたと絶賛(100頁)。ワーズワスは堅実健全で、コウルリッジは不安定不健全で、対照的な性格だが30年以上も友情は継続(101頁)。『抒情歌謡集』の「序文」で田舎の素朴な生活の会話の言葉が詩になるゆえん。詩とは静寂の中で回想される情緒から生じる(175頁)。納得。2014/12/18

サトル

0
ワーズワースはイギリス桂冠詩人の栄誉に輝いた代表的なロマン派詩人だと云う。自然賛歌の吟遊詩人として安穏とした生涯を送りながらも奇妙な横顔が見え隠れする。「詩人の性的な愛情はアンネット・ヴァロンに費やされ、精神的な愛情は妹ドロシーに向けられてきた」という彼の夫婦生活はずいぶんと常軌を逸したものだった。それでも古希を過ぎても湖水地方の自宅の庭をこよなく愛しながら毎日2時間の散策を欠かさなかった晩年は共感できようか。しかし映画「草原の輝き」でナタリー・ウッドが涙した彼の詩の世界は最後まで理解できなかった。 2020/09/01

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