出版社内容情報
古英語叙事詩『ベーオウルフ』の半行対訳版。古英語韻文の原文を理解しやすいように各頁とも上段に原文と対訳を、下段に語彙欄を配置。
内容説明
本書は古英語叙事詩『ベーオウルフ』Beowulf全3182行の半行対訳版である。各ページとも上段に原文と対訳を配置し、下段には語彙解(Glossary)を設け、原文の語句の出現順に、その語形変化・定義・語源・校訂・統語指示などを英語で記述した。このレイアウトは我々がすでに『原文対訳「カンタベリィ物語・総序歌」』(松柏社、2000年)で案出したものと同じであるが、Beowulfの刊本では欧米・日本で初めての試みである。これによって読者は多くの刊本のように巻末のGlossaryを引かずとも、同一ページ内に出現順に配された語彙解をたどることにより、速く正確に原文が解釈できるようになる。このように、本書は現代英語が読めて英文法の知識がある読者であれば、1000年以上も昔の古英語韻文で書かれたこの有名叙事詩の難解な原文を、対訳の助けも得て、読めることを目指したものである。
著者等紹介
苅部恒徳[カリベツネノリ]
新潟大学名誉教授。専攻は中世英語英文学
小山良一[コヤマリョウイチ]
新潟工科大学准教授。専攻は中世英語英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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