シェイクスピア ディレクターズ・カット―演出家が斬る劇世界

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327472092
  • NDC分類 932
  • Cコード C3098

内容説明

ロミオとジュリエットはなぜ死ななければならなかったか?『ヴェニスの商人』で本当は誰が誰を騙していたのか?気鋭の演出家が代表作のテクストを虚心に読んで解き明かす、リアルで残酷で、しかもきわめて現代的なシェイクスピアの世界。

目次

『ハムレット』―北ヨーロッパの権力闘争
『ロミオとジュリエット』―不都合と社会的無責任の結婚
『あらし』―冷たい現実 追放と復讐夢
『ヴェニスの商人』―カネが恋の糧であるなら…
『冬の夜ばなし』―ボヘミアン・ラプソディ というのは目くらまし
『マクベス』―スコットランド劇 イングランド人とのつきあい方
『リア王』―逆さまの世界
『じゃじゃ馬ならし』―男の復讐願望を満たす夢
マイケル・ボグダノフ シェイクスピア上演記録

著者等紹介

ボグダノフ,マイケル[ボグダノフ,マイケル][Bogdanov,Michael]
1938年生まれ。ウェールズ在住の演出家であり、シェイクスピア戯曲の演出を中心に、世界的に活躍する演劇人。1986年に俳優マイケル・ペニントンとともに劇団イングリッシュ・シェイクスピア・カンパニー(ESC)を旗揚げし、精力的な活動を展開。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のために演出した『じゃじゃ馬ならし』(1978年ストラットフォード・アポン・エイヴォン/1979年ロンドン)ではウエスト・エンド演劇協会年間最優秀演出家賞、1987‐88年に世界ツアーをおこなったESCの『薔薇戦争七部作』ではロレンス・オリヴィエ賞最優秀演出家賞を受賞するなど、数多くの賞を内外で得ている

近藤弘幸[コンドウヒロユキ]
1969年生まれ。国立大学法人東京学芸大学助教授。専攻は英語演劇、ジェンダー・セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジャスミン

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読み終わるのに一年かかった。スピーディで現代思想を盛り込んであり、シェイクスピアの原文を知らずに読むのは難しかった。原文を知らずに読むことができる人はかなりカンがいいと思う。ボクダノフは数回日本でも演出をしている。次はいつだろうか。楽しみである。2014/02/16

suzukimaru

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政治的演出家マイケル・ボグダノフによる反差別・反グローバリズムの視点からの解釈に目から鱗。30過ぎてフラフラしてるデブのバカ王子が死ぬ寸前に実存主義的問いを発する『ハムレット』乳母や神父の思慮が足りない行動が悲劇をまねいた『ロミオとジュリエット』プロスペローの夢にすぎない『あらし』シャイロックそんな悪いことしてねーよ酷すぎる『ヴェニスの商人』結婚喜劇などではなく男のDVだよ『じゃじゃ馬ならし』etc.すべてが国家間階級男女間夢と現実の闘争!激しいシェイクスピア。2012/04/22

kemonoda

0
これは面白かったです。演劇に関わる全ての人にお勧めします。戯曲とはこう読める!んですよね。そうして、そこから演出も作劇も演技もはじまる。是非。探してみてください。2012/01/18

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