出版社内容情報
実践のための批評用語――その基本と応用
J.クリステヴァが、1960年代に初めて造語して以来、極めて多様に解釈され、様々な定義を施されてきた「間テクスト性」(Intertextuality)という用語が、構造主義、ポスト構造主義、記号論、ディコンストラクション、ポスト植民地支配主義、フェミニズム、精神分析などそれぞれの理論のなかでどのように用いられてきたのかを、各理論の要点を紹介しながら明確にし、20世紀の最後の数十年間に、文学・文化研究の領域で起きた急激な変化をたどる。
序 論
第1章 起源――ソシュール、バフチン,クリステヴァ
第2章 解き放たれたテクスト――バルト
第3章 構造主義の接近法――ジュネットとリファテール
第4章 位置付けられた読者たち――ブルーム、男女同権主義、ポスト植民地支配主義
第5章 ポスト現代の結論
結 論
訳者注、訳者解説、用語小辞典、参考文献、索引
内容説明
本書は、“批評”の専門用語の定義を提供しながら、20世紀の最後の数十年間に、文学・文化研究の領域で起きた急激な変化を明確にしようとするものである。現在使われている批評用語のなかでも、「間テクスト性」(Intertextuality)という用語がどのようにして生まれ、その後、構造主義、ポスト構造主義、また、フェミニズムやポスト・コロニアリズムなど、それぞれの立場の理論家たちがどのようにこの用語を使用してきたのか、各理論の要点も紹介しながら、わかりやすくまとめている。文学・文化研究の領域における最新の展開を辿る。
目次
第1章 起源―ソシュール、バフチン、クリステヴァ(関連語―ソシュール;社会語―バフチン ほか)
第2章 解き放たれたテクスト―バルト(作品からテクストへ;著者の死 ほか)
第3章 構造主義の接近法―ジュネットとリファテール(構造主義詩学―ジュネット;超越テクスト性 ほか)
第4章 位置付けられた読者たち―ブルーム、男女同権主義、ポスト植民地支配主義(影響再訪―ブルーム;誤読の地図作り ほか)
第5章 ポスト現代の結論(文学以外の芸術における“間テクスト性”;ポスト現代主義と“間テクスト性” ほか)
著者等紹介
アレン,グレアム[アレン,グレアム][Allen,Graham]
1938年生れ。コークのユニヴァーシティ・カレッジで、18世紀文学、ロマン派およびヴィクトリア朝文学、ならびに、文学理論を講義している
森田孟[モリタタケシ]
筑波大学文芸・言語学系教授。1939年台湾台北市生れ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。名古屋大学助教授等を経て現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 糖尿病の治療 (追補版)