出版社内容情報
価値観の喪失と自己疎外に悩む近代人の悲劇的状況を鋭く反映する 「彷徨」 のテーマを明らかにし、現代社会が抱える深刻な問題を解きほぐす。
内容説明
近代の自我意識は、時代の進展に連れてますます混迷の度合いを深め、そして「彷徨」のテーマもまた、価値観の喪失と自己疎外に悩む近代人の悲劇的状況を鋭く反映するものとなってゆく…本書は、18世紀後半から現代に至る英米の代表的作家をつぶさに点検することで、そうした現象を明らかにし、さらにそこから現代社会が抱える深刻な問題を解きほぐそうと試みるものである…。
目次
第1部 迷宮世界への旅立ち―ゴシック小説とその作家像
第2部 迷宮の巡礼者たち―ロマン派の詩人とその周辺
第3部 都会の放浪者たち―ヴィクトリア朝における
第4部 クォ・ヴァディス(君、いずこへ行くや)―20世紀の放浪者たち
第5部 長き旅路の果て―アメリカ文学における「彷徨」の主題
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