出版社内容情報
ロマン派とはどんな時代であったのか。キーツは詩に何を語ろうとしたのか。夭折のロマン派詩人、ジョン・キーツの詩と生涯を多面的に論述。
内容説明
わずか25歳余の生涯に、英文学史上鮮やかな足跡を残した詩人の詩と諸相を、克明な資料渉猟により論述する精魂込めた労作。夭折の英詩人ジョン・キーツの時代と作品の検証、書簡の解読。
目次
1 ロマン派の世界(キーツをとりまく時代のうねり;ロマンティシズム―ドイツからの思想的貢献)
2 キーツの作品研究(「イザベラ」のキーツらしさ―ボッカチオの原話と比較して;「聖アグネス祭前夜」とヴィーラントの『オベロン』―メルヘン・ディヒトゥングの魔性;「サイキへの賦」における「蔭なす思想」について―消極的受容力の詩的表現)
3 キーツの諸相(キーツと音楽;キーツとフェアリー・テイルズ―国際性の一面;キーツと医学;キーツと宗教;キーツとバイロン)