出版社内容情報
建国以前の演劇活動から、オールビー、シェパードにいたるまで、民族の憧れと現実を映し続けてきたアメリカ演劇の歴史と魅力を概観する。
内容説明
アメリカン・ドリームと現実との相剋、アメリカ演劇は常に時代を映す鏡だった。その誕生から現在まで、アメリカ演劇の歴史の流れをたどる。
目次
第1章 19世紀のアメリカ演劇
第2章 アメリカ現代演劇の誕生に向かって
第3章 ユージーン・オニール
第4章 アメリカ演劇の成熟
第5章 アメリカ演劇の新鋭
第6章 ブロードウェイを巡って―アメリカ演劇の特質
研究集会報告(19世紀の新世界の演劇;アメリカの風習喜劇;プロヴィンスタウン・プレイヤーズの意義;初期アメリカ劇壇とシアター・ギルド;オニールの劇作家としての「転機」と「成熟」;テネシー・ウィリアムズ―ブランチの非悲劇性の意味するもの;モラリストがモラルを語れないとき―アーサー・ミラー論の一側面;神話としての「家族」;シェパードとマメットにおけるモラル・リアリズム;夢想家とリアリスト―シェパードとマメット;ブロードウェイ・スケッチ;ロングランのシアリアス・プレイ)