出版社内容情報
本書は、19名の執筆者が各々の時代に生み出されたアメリカ文学の本質を論述した労作の集大成。大学の教材としても、また読物としても最適。
目次
第1章 パストラル・アメリカの終焉
第2章 シティ・ノヴェル構造論
第3章 破調のパラダイム―ジャズ・クルマ・アルコール、そして不況
第4章 南部の風土から生まれるもの
第5章 トラディショナル・アメリカからモダンへ、そしてポストモダンへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ecriture
5
アメリカ建国から1980年代までのアメリカ社会の変遷、及びアメリカ文学の変遷を辿る19人の共著。パストラル・アメリカの終焉、シティ・ノヴェル構造論、ジャズ・エイジの破調のパラダイム、南部の風土から生まれる文学、トラディショナル・アメリカからモダン・ポストモダンへ、という5つの章立て。各時代性や土地性の解説と個別の作家論のバランスが良いので、優秀なアメリカ文学入門書のように読める上に、物足りなさを感じることがない。古本屋で100円で買えたので最高のコストパフォーマンスだった。2012/06/04