出版社内容情報
100年前のダブリンの街にようこそ…
ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』は、1904年6月16日のダブリン市内がそのまま再現できると言われるほど詳細な記述がされており、「意識の流れ」をそのまま文字化したところなど難解な部分が多いテキストである。今回は、その『ユリシーズ』を原文で読むための第2弾として、作品後半の第13,15,17,18挿話より抜粋し、注釈・解説をできるだけ詳しく付けた。(読解「ユリシーズ」(上)は第3,4,5,10,11挿話から。)
著者紹介/著者による他の著作等
米本義孝(よねもと よしたか)
『読解「ユリシーズ」(上)』(研究社)、『言葉の芸術家ジェイムズ・ジョイス――『ダブリンの人々』研究』(南雲堂)
はしがき
地図
序章 本書への手引き
第1章/第2章/第3章/第4章
参考文献
内容説明
本書は『ユリシーズ』を原文で読むための注釈書である。この難解な長編小説を原文で読むのは至難の業であり、そのため手元の英和辞典を引きさえすれば理解できるような、詳細な注をつけた。全体の約二十分の一をその後半部から取り上げ、主人公が海辺で夕涼みをするところから、深夜に帰宅して寝るまでを、四つの章に分けて編集した。
目次
序章 本書への手引き
第1章 うら若き乙女と中年男の出会い―第13挿話より(夢見る乙女;ある出会い ほか)
第2章 幻想の世界―第15挿話より(身内の幻影;奇想天外な主人公の半生)
第3章 帰宅と睡眠―第17挿話より(帰宅;睡眠直前)
第4章 句読点のない平易な文体―第18挿話より
著者等紹介
米本義孝[ヨネモトヨシタカ]
大谷大学文学部教授
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