日本の「英文法」ができるまで

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  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784327411060
  • NDC分類 835
  • Cコード C1082

出版社内容情報

日本人の英文法はいかにして成立したのか

幕末に欧米列強から自国を守るために始まった英語学習において、なくてはならないもの、それは英文法であった。幕末から明治にかけて、日本人はどのように海外から英文法を受容し、それを作り変えて、自らに合った英文法の体系を完成させたのか。その後、当時の人々の英文法観はどのように変化していったのか。英文法による学習に異を唱える民間企業と擁護する英語教育界の反応も含め、「英文法」をめぐる歴史を丹念にたどる。

<目次>
まえがき

序章 はじめに

第1部 ヨーロッパにおける文法研究の歴史――日本の「学習英文法」前史
 第1章 ギリシア語文法からラテン語文法へ――古代~中世
 第2章 規範英文法の確立に向けて――16~18世紀

第2部 「学習英文法」体系はいかに作られたか
 第3章 日本人と英文法との出会い
 第4章 本格化する英文法の「作り変え」――幕末~明治初年期
 第5章 英文法体系の進展――明治10~20年代
 第6章 「学習英文法」体系の完成――明治30年代

第3部 「学習英文法」はいかに意味づけられたか
 第7章 英文法の学習・教授法小史――幕末~明治40年代
 第8章 英文法排撃論の興隆――明治30~40年代
 第9章 英文法排撃論への反論活動――明治30~40年代
 第10章 「英語教育」の手段となった英文法――明治40年代

終章 おわりに――中間的メタ言語となった「学習英文法」

あとがき

参考文献
索引

内容説明

‘English grammar’はいかにして、日本人の学習英文法となったのか。英文法教育の変遷をたどる。

目次

第1部 ヨーロッパにおける文法研究の歴史―日本の「学習英文法」前史(ギリシア語文法からラテン語文法へ―古代~中世;規範英文法の確立に向けて―16~18世紀)
第2部 「学習英文法」体系はいかに作られたか(日本人と英文法との出会い;本格化する英文法の「作り変え」―幕末~明治初年期;英文法体系の進展―明治10~20年代 ほか)
第3部 「学習英文法」はいかに意味づけられたか(英文法の学習・教授法小史―幕末~明治40年代;英文法排撃論の興隆―明治30~40年代;英文法排撃論への反論活動―明治30~40年代 ほか)

著者等紹介

斎藤浩一[サイトウコウイチ]
1983年東京生まれ。拓殖大学政経学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻、博士後期課程を修了。東京海洋大学海洋工学部准教授を経て現職。専門は日本英学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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belier

3
ギリシア語文法の研究から始まっていてスケール大きい。明治初期の英語教育までの流れでは、具体的な解説で興味深く読んだ。ただ、後半は教育理念の話にかわり、すこしすかされた感じがした。その後半部分だが、1900年代には、学生の英語力が落ちているとか、学校は細かい文法や文学の英語などやらず、会話など実用英語をやれという、今と同じ不満がすでに多く寄せられていたらしい。現在と違うのは、反論する側が完全な教養主義を堂々と主張できているところ。しかし英語教育で「精神作用を敏活強大」するというのは気宇壮大すぎではと思う。2022/11/15

ihatov1001

2
体系的な英語学が江戸時代、敵国研究から始まったというのが興味深いです。明治に入り、英語研究から英語教育へと移行する過程、そして文法重視か実務重視かなど、現代の場においても悩ましい命題に当時の人たちが懸命に取り組んでいたのがわかり面白かったです。2022/11/19

こたろう

2
日本において英語が一般教育にまで普及するまでの歴史が知れる。世界における英語の普及について触れた後、日本の鎖国中の英語との接触、それから日本で英語が必要になった背景などもわかる。近代日本において英語の需要の側面や、それに対する学者たちの批判など、いろいろと興味深いものが知れた。英語に対するトリビアとして面白いものが多かった。2022/09/06

kozawa

2
日本の学校英語教育で使われる英文法ができるまでを、欧州の英文法の成立と日本の英語受容との関わりを見据えて歴史を辿る。とても興味深い2022/08/10

MrO

2
地味な内容のように見えるが、無茶苦茶に面白い本。1日で読んでしまった。舞台は明治だが、英文法か実用英会話かという議論が、この頃から繰り返されてきたことを知った。しかし、そうした不毛な議論の末、国語と英語のメタ言語として、多元的な視点を持つグローバルな教養の手段としての英文法という地位を獲得して終わるのだが、今まさに共通テストの英文が広告文になろうとしている今、こうした議論はどこに行ってしまったのかと思った。2022/07/10

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