出版社内容情報
日本人の英文法はいかにして成立したのか
幕末に欧米列強から自国を守るために始まった英語学習において、なくてはならないもの、それは英文法であった。幕末から明治にかけて、日本人はどのように海外から英文法を受容し、それを作り変えて、自らに合った英文法の体系を完成させたのか。その後、当時の人々の英文法観はどのように変化していったのか。英文法による学習に異を唱える民間企業と擁護する英語教育界の反応も含め、「英文法」をめぐる歴史を丹念にたどる。
<目次>
まえがき
序章 はじめに
第1部 ヨーロッパにおける文法研究の歴史――日本の「学習英文法」前史
第1章 ギリシア語文法からラテン語文法へ――古代~中世
第2章 規範英文法の確立に向けて――16~18世紀
第2部 「学習英文法」体系はいかに作られたか
第3章 日本人と英文法との出会い
第4章 本格化する英文法の「作り変え」――幕末~明治初年期
第5章 英文法体系の進展――明治10~20年代
第6章 「学習英文法」体系の完成――明治30年代
第3部 「学習英文法」はいかに意味づけられたか
第7章 英文法の学習・教授法小史――幕末~明治40年代
第8章 英文法排撃論の興隆――明治30~40年代
第9章 英文法排撃論への反論活動――明治30~40年代
第10章 「英語教育」の手段となった英文法――明治40年代
終章 おわりに――中間的メタ言語となった「学習英文法」
あとがき
参考文献
索引
内容説明
‘English grammar’はいかにして、日本人の学習英文法となったのか。英文法教育の変遷をたどる。
目次
第1部 ヨーロッパにおける文法研究の歴史―日本の「学習英文法」前史(ギリシア語文法からラテン語文法へ―古代~中世;規範英文法の確立に向けて―16~18世紀)
第2部 「学習英文法」体系はいかに作られたか(日本人と英文法との出会い;本格化する英文法の「作り変え」―幕末~明治初年期;英文法体系の進展―明治10~20年代 ほか)
第3部 「学習英文法」はいかに意味づけられたか(英文法の学習・教授法小史―幕末~明治40年代;英文法排撃論の興隆―明治30~40年代;英文法排撃論への反論活動―明治30~40年代 ほか)
著者等紹介
斎藤浩一[サイトウコウイチ]
1983年東京生まれ。拓殖大学政経学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻、博士後期課程を修了。東京海洋大学海洋工学部准教授を経て現職。専門は日本英学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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