出版社内容情報
東大教授「佐藤君」の挑発の書。
「佐藤君」は、「柴田君」たちと、東大の1年生全員が受講する英語の授業を企画した。教科書をつくり、ビデオもつくり、毎回の運営に智慧を絞った。彩り豊かな「教養英語」の出現に学生たちもオーと応えた……。
1990年代の駒場キャンパスに起こった「珍事」を記録し、全国の英語教師の士気高揚を謀る、電撃のメモワール。
著者紹介/著者による他の著作等
佐藤良明(さとう よしあき)
1950年山梨県生まれ。群馬県立高崎高校出身。東北大学理学部物理学科中退後東大文IIIに入り直し、最終的には東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在の肩書は「東京大学教養学部教授」。英語の授業改革に活躍する一方、現代アメリカの文学・文化・音楽を起点にした幅広い評論活動を展開、『J-POP進化論』(平凡社新書)などのポップ文化論や、トマス・ピンチョン『ヴァインランド』(新潮社)、ロバート・クーヴァー『女中【メイド】の臀【オイド】』(思潮社)、ジョン・レノン『らりるれレノン』(筑摩書房)など卓抜な翻訳で注目された。主著『ラバーソウルの弾みかた:ビートルズと60年代文化のゆくえ』(平凡社ライブラリー、日米友好基金賞受賞)、『郷愁としての昭和』(新書館)のほか、『
第1部 1990年代の授業革命
さあ、東大の授業ですよ。/学者さんが動き出した/ところがドッコイ/フツーが偉い!/アマチュア・ビデオ制作集団/1993年へようこそ 7月1日の授業/授業の仕出しカンパニー/Pushing Moolies(無理を押して)/期末試験をどうぞ/奴隷王朝の盛衰/愛こそがすべてだった。
第2部 2010年代を見すえて
競い競わせるやさしさ/テクストを捨てよ、コンテクストを舞おう!/文学をうけつぐ知性
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- 和書
- 愛は毒か毒が愛か