出版社内容情報
日常的な例を多用しながらテスト理論の「つぼ」を平易な表現で解説。まったく予備知識のない読者でもテスト理論の全体像を把握し、かつテスト作成のための実際的な指針を得ることができる。
「絶対評価」が本格的に導入された今、絶対評価(基準参照的テスティング)と相対評価(集団参照的テスティング)の違いを知るためにも、必読の一冊。
「本書は、実際に小学校、中学校、高等学校、大学、その他の教育機関で教えている先生方がテスト理論を踏まえた望ましいテストを作成・実施・分析するために必要かつ十分な内容を含む、現時点における最も優れた理論的実用書である。」(「訳者あとがき」より)
著者紹介/著者による他の著作等
アーサー・ヒューズ(著者:Arthur Hughes)
英国レディング大学で25年間にわたり応用言語学を教える。国際専門誌 Language Testingの共同創刊・編集者のひとり。現在は執筆・コンサルティング活動に従事。
靜 哲人(訳者:しずか てつひと)
東京外国語大学卒業、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ修了(M.A.)、レディング大学修了(Ph.D.)。現在関西大学外国語教育研究機構/大学院外国語教育学研究科助教授。主な著書に『カタカナでやさしくできる
目次
第1章 ティーチングとテスティング
第2章 問題解決法としてのテスティング:本書の概観
第3章 さまざまなテストとテスティング
熟達度テスト/到達度テスト/診断テスト/レベル分けテスト/直接テスティングと間接テスティング/分離的テスティングと統合的テスティング/集団参照的テスティングと基準参照的テスティング/客観テスティングと主観テスティング/コンピュータ適応型テスティング/コミュニカティブ言語テスティング
第4章 妥当性
第5章 信頼性
第6章 有益な波及効果
第7章 テスト開発の手順
第8章 よく見られるテストテクニーク
多肢選択アイテム/真偽判定アイテム/短答アイテム/空所補充アイテム
第9章 ライティングのテスト
第10章 口頭能力のテスト
第11章 リーディングのテスト
第12章 リスニングのテスト
第13章 文法と語彙のテスト
第14章 全体的能力のテスト
さまざまなクローズ法/選択的削除クローズ/会話文クローズ/ミニクローズアイテム/C-テスト/ディクテーション/ミニ部分ディクテーション
第15章 児童のためのテスト
第16章 テスト実施上の留意点
巻末補遺1 テストデータの統計的分析
巻末補遺2 アイテムバンク
巻末補