出版社内容情報
本書が目指すのは、「うまい」授業よりも「心に残る」授業である。
英語は単なる道具ではない。英語を通して、生徒と教師がともに成長し、共感しあうような授業をどう実現させていくか。その具体的な方策を著者たちの実践の中から紹介する。
推薦のことば
本書は、小学校でも英語教育が始まる今こそ、子どもの視点に立った21世紀の英語教育の導きの書である。「人を生かし、人の中にまだ見ぬ可能性を見、人と人とを結ぶ」コミュニケーションとしての英語教育。人を励まし暖める言葉の教育として英語を教えるメソッドの提案。英語でふれあい、どの国の人とも平和なinteractionを築ける素地を作ろうとしている。授業で生徒と教師が生きる、まさに「心を育てる英語教育」の提案である。
尾木直樹(教育評論家)
著者紹介
三浦 孝(みうら たかし) 静岡大学教育学部教授
弘山貞夫(ひろやま さだお) 愛知県立豊田東高校教諭
中嶋洋一(なかしま よういち) 富山県指導主事。著書に『英語のディベート授業30の技』など。
第1部 理念編――英語の大空、教室の泉
1.日本において真に意味ある英語教育/2.生徒の方を向いた英語教育/3.人を生かす英語教育/4.人と人とをむすぶ英語教育
第2部 実践編――心を掘り起こし、集団を育てる
1.英語教育という窓を通して何ができるのか/2.他者との協力、学びのプロセスをどう作るか/3.自分が好きになり「これが私です」と言えるように/4.英語授業でクラスを変える/5.違いがあるからおもしろい
第3部 指導法編
1.How to Learn Englishを教える/2.学習集団を育てるための基礎トレーニング/3.協同学習で授業を活性化する/4.魅力ある話し手、良い聞き手を育てるアクティビティ/5.お互いに意見を交換する授業/6.映画を活用した授業/7.言葉の持つ力とうるおい/8.問題対処力を育てるアクティビティ/9.自己防衛の英語力養成
第4部 体験編――一本貫く幹のある授業
ある教え子からの手紙 [三浦 孝]/まずはあら起こしから [北島輝代]/心を育てる授業を追求して [田尻吾郎]/北の離島の英語教育 [卯城祐司]/「愛のある授業でがんばってください」 [岩本京子]
内容説明
英語は単なる道具ではない。英語を通して、生徒と教師がともに成長し、共感しあうような授業をどう実現させていくか。その具体的な方策を著者たちの実践の中から紹介する。
目次
第1部 理念編―英語の大空、教室の泉(日本において真に意味ある英語教育;生徒の方を向いた英語教育 ほか)
第2部 実践編―心を掘り起こし、集団を育てる(英語教育という窓を通して何ができるのか;他者との協力、学びのプロセスをどうつくるか ほか)
第3部 指導方法編(How to Learn Englishを教える;学習集団を育てるための基礎トレーニング ほか)
第4部 体験編―一本貫く幹のある授業
著者等紹介
三浦孝[ミウラタカシ]
1971年愛媛県立大学文学部卒業。千葉県・愛知県にて23年間県立高校英語教師。1987年三省堂英語教育賞一席入賞。1994~1997年バーミンガム大学大学院通信制課程に学びM.A.取得。1995年名古屋明徳短期大学、1999年より現在まで静岡大学教育学部英語教育講座に在職、教授。バーミンガム大学大学院在日チューター
弘山貞夫[ヒロヤマサダオ]
1973年愛知県立大学外国語学部英米科卒業。愛知県立碧南工業高校、岡崎商業高校、安城南高校を経て、現在豊田東高校に勤務、英語科教諭。三友社刊高校英語教科書Atlas編集委員。マザーグース研究会会員
中嶋洋一[ナカジマヨウイチ]
1955年富山県生まれ。小学校に3年(連続で6年生を担任)、中学校に19年間勤務した後、現在は指導主事
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