出版社内容情報
「マタイ福音書」を欽定英訳聖書初版で読む。
欽定英訳聖書(AV)1611年初版とRevised English Bible (1989年)の原文を対照したパラレル・テクストを提供。
初期近代英語と現代英語の対比による聖書英語表現の時代的差異を明示。
英訳聖書の歴史の解説、語学的・解釈学的詳註、文法を付し、AV「マタイ福音書の英語」を徹底解明。
著者紹介/著者による他の著作等
苅部恒徳(かりべ つねのり) 新英和大辞典第5版(執筆)、英語語源辞典(編集委員
推薦
貴重な知見に富む 岐阜女子大学教授 寺澤芳雄
「英国は一冊の書物を読む国民となった。その書物とは聖書である」という有名なことばが示すように、聖書は英米人の精神生活やひろく英語文化の中核をなしている。各時代に見られる数多くの英訳聖書の中で、Shakespeare 晩年のころ 1611年に公刊された AV (欽定英訳聖書) は、The Englsih Bible として現在に至るまで英米人に愛誦され、聖書からの引用はこの英訳聖書によるのが通例である。その意味では、現代の英米文化を理解するのに AV を無視することはできない。しかし、今日英米で出版されている AV は、綴り字の現代化を始め、語句・語法に至るまで少なからぬ改変が加えられているのである。[所有格の it → its; was a building
はしがき
凡例
解説
I 聖書と「マタイ福音書」
II 英訳聖書の歴史
The Gospel according to St Matthew of
The Authorized [King James] Version of the Bible (1611) and
The Revised English Bible (1983) A Parallel-Text Edition
註解
文法
参考書目
内容説明
新約聖書の真髄「マタイ福音書」を欽定英訳聖書(AV)初版で読む。英語・英文学専攻者およびキリスト教・聖書に関心のある読者待望の書。英語学・英文学の演習および英語史のテキストとして最適。
著者等紹介
苅部恒徳[カリベツネノリ]
1937年大阪府豊中市生まれ。1965年東京都立大学大学院博士課程満期退学(英文学専攻)。2002年新潟大学人文学部を定年退職。現在、新潟国際情報大学教授
笹川寿昭[ササガワヒサアキ]
1941年新潟県五泉市生まれ。1967年東京都立大学大学院修士課程終了(英文学専攻)。現在、新潟大学経済学部教授
小山良一[コヤマリョウイチ]
1948年新潟市生まれ。1971年新潟大学人文学部英文科卒業(英文学専攻)。現在、新潟工科大学助教授
田中芳晴[タナカヨシハル]
1952年新潟県佐渡郡佐和田町生まれ。1989年新潟大学大学院修士課程終了(英語教育学専攻)。現在、新潟高等学校教諭
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